Facebook傘下のOculusは開発者会議「Oculus Connect」で、PCやスマートフォンがなくても仮想現実(VR)が体験できるスタンドアロン型ヘッドセット「Oculus Go」を発表した。
発売は2018年初頭で、価格は199ドル。
FacebookのVR担当バイスプレジデントであるHugo Barra氏の説明と、Oculusのブログに新しく公開された記事によると、詳細は次のとおり。
「10億人のユーザーにVRを体験してもらいたい」と、Facebookの最高経営責任者(CEO)、Mark Zuckerberg氏は発表の直前に語っていた。「これまでで最も利用しやすいVRになるだろう」とBarra氏は述べた。
Facebookが説明しなかったことがある。この199ドルのスタンドアロン型ヘッドセットのグラフィック忠実度とバッテリ持続時間だ。ハイエンドのVRヘッドセットはこれまで、まさにこうした問題を回避するために、高性能なPCまたはゲーム機との接続が必要だった。Intelが2017年に入り、「Project Alloy」ヘッドセットの計画を断念したときに挙げた理由もそれだった。
しかし199ドルとなれば、それはさほど大きな問題ではないのかもしれない。99ドルと安価に見えるサムスンのGear VRやGoogleの「Daydream View」といったヘッドセットが概して、500ドルを超えるハイエンドスマートフォンに挿入しなければ使用できないことを考えれば、Oculus Goは、最安値でVRを体験できる手段となる可能性がある。スタンドアロン型の場合は電力を消費するスマートフォン機能が少ないので、バッテリ持続時間が長く、画質も高くなる可能性もある。
またFacebookは、Oculus Go以外にもスタンドアロン型VRヘッドセットを提供するようだ。Facebookは2016年に、スタンドアロン型VRヘッドセット「Santa Cruz」を計画中だと発表していたが、この製品もまだ進行中であることが明らかになった。完全にワイヤレスで基地局を必要としないこのヘッドセットが米国時間10月11日、刷新されたコントローラとともに再び壇上で披露された。
The future of VR: Project Santa Cruz, the first complete standalone VR system, full inside-out tracking and fully tracked 6DOF controllers pic.twitter.com/dQmHtuuBGy
— Hugo Barra (@hbarra) 2017年10月11日
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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