キングジムは10月11日、カフェなどで離席する際に、荷物を見守るデジタルツール、モニタリングアラーム「トレネ」を開発したと発表した。
スマートフォンとトレネを専用アプリで連携させ、荷物の上に「トレネ」を置く。スマートフォンを持ったままトレネから離れると自動的に警戒状態になり、荷物を動かそうとしてトレネに振動が加わると、警告のアラームが鳴る。
スマートフォンを持ってトレネに近づくと自動的に警戒状態が解除され、この時にトレネに振動が加わっても、アラームは鳴らないしくみだ。通信は、Bluetooth 4.1に対応する。
カフェで電話が鳴った──。でも荷物をまとめる時間はないし、とりあえず電話に出るために外に出てきたが、荷物が心配だ。そんなシチュエーションで使えるのがトレネだ。キングジム 商品開発部の渡部純平氏が自身の経験をもとに開発した。
トレネは重さ約18gと軽量で、連続使用時間は約20時間。対応OSはiOS 10以降。
クラウドファンディングサービス「Makuake」を利用して同日から1月10日までオーダーを受け付ける。発送は2018年1月中の予定だ。一般価格は7344円(税込)で、Makuake限定価格として10%オフで受付中だ。なお、同日より開始し、すでに132%(16時20分時点)で達成している。
クラウドファンディングを活用したプロジェクトは、キングジムとしては初の試みとなる。
この点について、キングジム 常務取締役 開発本部長の亀田登信氏は、「キングジムは、新規概念の商品を出すスタンス。人は、見たことがないものをほしいかどうかわからないので、市場調査をしない会社。結果として、思ったより売れたときもあるし、そうでないときもある。どちらの経験もあるが、デジタルに興味を持っている人が多いだろうクラウドファンディングで、どういう反応が来るか。本当に興味を持ってもらえるのか。調査の有効な手段の一つになるのではないかと考えている」と説明した。
クラウドファンディングを、新規概念商品の市場受容性の確認とユーザーに対するコミュニケーション手段の1つとして活用したい考えだ。なお、現在はiOSのみに対応するが、Android版については要望があれば対応したいとしている。
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