ストリーミング製品メーカーのRokuが米国時間10月2日、5つの最新ハードウェア製品を発表した。ラインナップの価格帯はおよそ30ドルから100ドルに設定されており、ストリーミング製品で首位に返り咲くこともできそうだ。このうち4つは2016年と同じ製品名だが、高速のプロセッサにアップグレードするなど手が加えられている。また5つのうち3つの製品には、これまでなぜなかったのか信じがたい便利で基本的な機能が追加された。Rokuのリモコンでテレビの音量と電源が操作できるようになったのだ。
「Roku Streaming Stick+」(69.99ドル)はまったくの新製品だが、大きな人気を集めるかもしれない。2016年版製品の中で筆者が最も気に入っていた「Roku Streaming Stick」をベースとして、新しく4K HDRに対応し、AmazonおよびGoogleなどの競合製品とも価格で負けていない。さらにテレビのリモコンとしても利用でき、Wi-Fiの受信が厳しいエリアで状況を改善するための新しいアンテナが追加された。
「Roku Express」(29.99ドル)および「Roku Express+」(39.99ドル):ストリーミングスティックよりも若干大きな箱型で、2016年版の最も不満だった点は動作速度がいまひとつだったことだ。高速のプロセッサが搭載された新版は、同社が「5倍高速化した」と言うように大きく改善されている。Rokuのメニュー画面や、2016年版では反応が鈍かった「Netflix」「Sling TV」といった負荷の大きいアプリケーションで明らかに違いがわかる。
「Roku Streaming Stick」(49.99ドル):付属するボタン付きのリモコンでテレビの電源および音量がコントロールできるようになったのが特徴的で素晴らしい。多くのユーザーにとって、テレビのリモコンが必要なくなるなら前モデルより20ドル高くなっても価値はあるだろう。Rokuによると、セットアップは簡単でコードをクリックするだけなので手動で入力する必要はないという。
「Roku Streaming Stick+」(69.99ドル):これは2017年のRokuプレーヤーの中で、質感が異なる唯一のモデルだ。光沢仕上げで、「高度なワイヤレスレシーバ」(電源ケーブルに搭載)が含まれる。Rokuによると、このレシーバの狙いは、Wi-Fiの電波が弱い場所で受信感度を高めて、通信範囲を4倍に拡大させることだという。このレシーバはRokuの製品も含めて、ほかのデバイスには対応していない。
「Roku Ultra」(99.99ドル):2017年のRokuプレーヤーの中で、唯一のフルサイズボックスだ。2016年のモデルによく似ているが、価格は30ドル安い。さらに、筆者が大好きだった光デジタルオーディオ出力も廃止されている。その一方で、テレビを操作できる機能がリモコンに追加された。Ultraは現在では、同社の特徴的なプライベートリスニング用にリモコンに搭載されたヘッドホンジャックと、リモコンがソファーのクッションの間に落ちて行方不明になるのを防ぐリモコン発見機能を搭載する唯一のモデルだ。SDカードスロットと有線イーサネットポートも搭載する。
これらの新プレーヤーは、先行予約受付が既に開始されており、米国時間10月8日までに出荷が始まる見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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