東芝は9月28日、子会社である東芝メモリ(TMC)に関して、米ベインキャピタルを軸とする企業コンソーシアムで構成される買収目的会社Pangeaに、TMCの全株式を譲渡する契約を締結したと発表した。譲渡価格は2兆円という。
譲渡会社における日系企業による出資比率は、東芝が再投資分として3505億円、HOYAが270億を投じることで過半を超える見通し。ほか、韓国のSK hynix、米Apple、Seagate、Kingstone Technology、Dellらが名を連ねる。
一方で、この売却をめぐってウエスタンデジタルの子会社サンディスクが国際仲裁裁判所に仲裁の申し立てを行っており、現在も係争状態にある。
今回の株式譲渡契約は、差止請求が認められた場合であっても、株式譲渡そのものが差し止められない限り、履行されることを前提としているという。
東芝は必要な手続きを経て、2018年3月末までの売却完了を目指す。
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