東芝は8月10日、2018年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績発表に合わせ、5月に見通しという形で発表した2017年3月期通期の連結業績を正式に発表。当期純損益は9657億円の大幅な赤字となった。
通期業績は、売上高が前年度から2840億円マイナスの4兆8708億円、営業損益が同7538億円増の2708億円となった。
同日発表された第1四半期の連結業績は、売上高が同864億円増の1兆1436億円、営業損益は同804億円増の967億円、当期純損益は同295億円マイナスの503億円となった。増収を実現したほか、営業損益は第1四半期としては過去最高を達成した。
増収の要因は、ストレージ&デバイスソリューションにおけるメモリの大幅増。売上高は同667億円増の2578億円、営業損益も同730億円増の903億円。スマートフォンやSSD需要により売価が安定的に推移したことで、売上高、損益ともに対前年、対計画を上振れしたという。
東芝では、今期大幅増収に結び付いたメモリ事業の売却を控える。東芝の取締役代表執行役社長である綱川智氏は「詳細は差し控えるが、売却については交渉中。メモリ事業に関しては、現在価格がキープされていることもあって、需要も大きい。好調だが、変動が激しい市場なので、この状態が長く続くかはわからない。メモリ売却後は、公共インフラや産業システムを持つインフラシステムソリューション、エネルギーシステムソリューションなどを強化し、成長路線でいきたいと思っている」と説明した。
2018年3月期通期連結業績見通しについては、売上高は前年比992億円増の4兆9700億円、営業損益は同1592億円増の4300億円、当期純損益は同1兆1957億円増の2300億円とした。メモリが好調のため、2018年度については今後も一定の利益率を確保出来る見通しであること、ほかの事業についても大きなリスクを想定していないことから5月の公表値から上方修正している。
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