Facebookは株式体系を変更する計画を撤回する。この計画は、同社の最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏が、慈善事業運営の目的で同氏が保有する株式を売却しても、Facebookへの支配権を維持するための方策だった。
Zuckerberg氏は米国時間9月22日、慈善事業への取り組みは続けるが、そのための資金は株式を変更せずに確保すると述べた。
「過去1年半、Facebookの事業は好調だった。私が慈善事業のために株式を売却しても、今後20年以上Facebookの議決権の過半数を維持できる水準まで、株式の価値が上昇した」(Zuckerberg氏)
同氏は2015年12月に長女Maxちゃんが生まれた後、妻のPriscilla Chan氏とともに、Chan Zuckerberg Initiativeと呼ばれる慈善事業に注力する新しい組織を発表した。当時、同氏は存命中に資産の99%を手放すと宣言した。Zuckerberg氏は22日、その誓約に変更はないと述べた。
「Priscillaと私が存命中にFacebookの株式の99%を手放すという計画に、変更がないことをはっきりさせておきたい」(Zuckerberg氏)。同氏はまた、教育関連プロジェクトを含む慈善事業のため、今後18カ月で3500万株〜7500万株のFacebook株式を売却すると述べた。
株式体系を変更する計画は、議決権のない新しいクラスの株式を発行するというものだった。2016年4月、この変更の提案を受け、一部の投資家は変更によりFacebookでの価値が減じるとして集団訴訟を起こした。デラウェア州で提訴されたこの訴訟は、予定では今週開廷し、26日にはZuckerberg氏が証言するスケジュールが組まれていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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