Facebookは米国時間4月27日、ウォール街の予測を大きく上回る四半期決算(3月31日占め)を発表した。非GAAPベースの利益は1株あたり77セント、売上高は50%以上増加して54億ドルだった。アナリストは売上高を53億ドル弱、1株あたり利益を62セントと予測していた。
Facebookはこの勢いを確実に継続させたいと思っている。Zuckerberg氏は3月、Google幹部の1人だったRegina Dugan氏を引き抜き、「Building 8」という同社の新しいハードウェア研究部門のトップに迎え入れたと述べていた。Dugan氏は米国防高等研究計画局(DARPA)の元局長を務めた経験もある。DARPAは、軍事用に新興技術を開発する米国の政府機関である。同氏は、直近ではFacebookのライバル企業でもある検索大手Googleに勤務し、Advanced Technology and Projectsグループを統括していた。ATAPは、「Project Ara」というモジュール式スマートフォンや「Project Tango」タブレットを開発した研究部門である。
Facebookはこの2年間で少なくとも20億ドルを仮想現実に投じ、この分野で主導的な地位を獲得しようとしている。また、人工知能(AI)の研究にも積極的に取り組んでおり、Zuckerberg氏は、家庭と仕事で自身を手助けするAIアシスタントを開発することを2016年の個人的な挑戦にすると宣言している。さらに同社は、世界中のさらに多くの人々にインターネットを提供するために、インターネット接続を提供するドローンも開発している。
確かにこれらの取り組みのほとんどは始まったばかりで、Facebook事業の売り上げにはほとんど貢献しない。Facebookの売上高と利益の大部分を占めるのはやはり広告事業である。
27日発表の決算報告によると、Facebookの広告売上高52億ドルのうち、モバイルによる売上が82%を占める。16億5000万人の月間アクティブユーザー(MAU)のうち、92%弱が携帯端末からアクセスしている。また10億9000万人のデイリーアクティブユーザー(DAU)のうちの91%弱がモバイルユーザーである。
Facebookは27日、クラスC株式という新しい株式を発行することも発表した。Facebook取締役会は、この新しいプランによって「同社は、Zuckerberg氏の同社に対する長期的なビジョンに引き続き集中し、Zuckerberg氏がFacebookにおいてリーダーとしての役割を積極的に果たし続けるように促すことができる」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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