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スーツケースは空港からホテルへ直送--パナソニックら、手荷物配送サービス開始へ

加納恵 (編集部)2017年09月22日 08時40分
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 ジェイティービー(JTB)、パナソニック、ヤマトホールディングスは9月21日、訪日外国人向けの大型手荷物配送サービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL(ラゲッジフリートラベル)」を開始すると発表した。事前に申し込むことで、空港から宿泊施設、宿泊施設間の配送を実現する。8月8日から海外で販売し、同日から取次店募集を開始。サービス提供開始は2018年1月5日。JTBが利用者獲得や海外での認知拡大、パナソニックが各システムの開発、ヤマトが荷物の配送を請け負う。


訪日外国人向けの大型手荷物配送サービス「LUGGAGE-FREE TRAVEL(ラゲッジフリートラベル)」を開始

 LUGGAGE-FREE TRAVELは、2016年9月1日から10月31日の間、羽田空港、都内6ホテル、箱根、京都、大阪などの観光地で実証実験とアンケート調査を実施。その結果受付時の多言語化の必要性、配送に対する不安の解消といった課題が見えてきたという。


実証実験の検証

ジェイティービー グループ本社執行役員の古野浩樹氏

 本サービス開始にあたっては、実証実験から得た課題をクリアすべく、受付時の端末を日本語、英語、韓国語、中国語に対応したほか、荷物配送開始時と宿泊施設などへの到着時のメール配信などを実施。JTBの海外支店や海外提携旅行代理店による認知度アップも図った。ジェイティービー グループ本社執行役員の古野浩樹氏は「観光分野における新たなプラットフォームの構築。JTBの海外向け『サンライズツアー』にLUGGAGE-FREE TRAVELを組み込んだ商品も用意した」と言う。

 旅行に出る前に専用ウェブサイトから申し込みを行い、その時に発行されるQRコードを受付カウンターで見せることで、ICT端末が配送伝票を用意。日本語による複雑な伝票記入などを省くことで、誰にでも使える簡単サービスを目指した。ICTシステムを使うことで、10分以上かかっていた荷受け業務が1分半程度にまで短縮できたという。


サービスの仕組み

ヤマトホールディングス常務執行役員の丹澤秀夫氏

 旅行者、配送業者間の連携には、パナソニックの「TRM(Travel Relationship Management)」を使用。これは旅行者の情報を統合管理するクラウドサービスで、JTBが持つ旅行者情報と連携することで、輸送を担うヤマトに配送データを提供できるというもの。今後はモビリティやシェアリング、免税、旅行保険など、さまざまな観光サービスへ展開できるとしている。

 申込時に決済するため、現金による支払いも不要。配送料はスモール(縦、横、高さの合計が120cmで15kg以内)が2000円/片道、ラージ(縦、横、高さの合計が160cmで25kg以内)が2500円/片道になる。2018年の1月時点の対象エリアは、成田、羽田、関西、中部の4空港と東京、大阪、京都、高山を中心とした取扱店。受け取りは全国の宿泊施設約1万件を対象にしている。


パナソニック執行役員の井戸正弘氏

 LUGGAGE-FREE TRAVELを提供することで、観光時間の拡大やお土産の購入などにつなげることも狙いの1つ。ヤマトホールディングス常務執行役員の丹澤秀夫氏は「旅行者の手荷物一時預かりやスーツケースの配送サービスは手がけているが、言語の違いや、自分の荷物を人に託す習慣がない、伝票記入の手間暇などの問題から外国人の方に積極的にお使いいただけていない現状がある。今回のサービスはそうした課題をクリアできる素晴らしいシステム」とコメントした。

 配送量が増えることに対して質問が飛ぶと「大型手荷物にかぎらず配送量が増えても対応できるネットワーク作りの計画を練っている。本音を言えば、受取先がホテルや空港なので基本的に再配達がない環境」とした。

 パナソニック執行役員の井戸正弘氏は「JTBは旅行者の人の流れ、パナソニックは情報の流れ、ヤマトは荷物の流れを担う」とLUGGAGE-FREE TRAVELを表現した。

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