パナソニックとジェイティービー(JTB)は6月22日、2020年に向けて観光分野で新たな事業創出と商品開発を目指し、包括的協業を開始することに合意したと発表した。JTBの持つ観光分野での知見やノウハウ、パナソニックの持つICTソリューション技術を組み合わせる。
今回の協業は、訪日外国人観光客が2000万人に達するとみられる2020年に向け、サービスやインフラ面に改善の余地が多く残されていることを受け、実施するもの。異業種が手を結び、新たなソリューションを提案していくという。
第1弾として、パナソニックが国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)とともに研究開発を進めている多言語翻訳技術を用いた、自動翻訳機の実用化に向け、観光分野における実証実験を開始するとのこと。実験開始は7月で、ホテル、旅館や観光案内所などの外国人観光客が訪れる窓口に自動翻訳機を設置する。
設置場所は石川県の和倉温泉 加賀屋、京都府の京都ホテルオークラ、東京都のJPタワー・KITTE内観光案内所 東京シティアイ。自動翻訳機の有用性の確認や改善点などを抽出し、実験結果は2020年に向けた事業の創出や翻訳機の商品開発などに反映していく。
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