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Apple Watch Series 3は「最も小さなスマホ」--セルラー対応モデルレビュー - (page 2)

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Apple Watchは「最も小さなスマホ」

 Apple Watchの前提はこれまで、iPhoneとともに持ち歩くことでどこでも通信が可能になる、というものだった。BluetoothでiPhoneと接続し、音声通話やメッセージング、Twitterなどのアプリからの通知を手首で受信できる仕組みだ。

 米国では、スマートフォンを手元に置いておけない接客業に携わる人々にもApple Watchは人気だった。iPhoneで受信するさまざまな通知を手首で受けて、場合によっては音声入力で返事をすることもできるからだ。

ウォーキングや短時間の外出時にスマートフォンを持たなくても、電話が受けられるようになる
ウォーキングや短時間の外出時にスマートフォンを持たなくても、電話が受けられるようになる
70%高速化されたデュアルコアプロセッサS3、気圧高度計が搭載された
70%高速化されたデュアルコアプロセッサS3、気圧高度計が搭載された

 そうしたApple Watchの前提を、1日4時間だけ崩すのが、セルラー通信に対応したApple Watch Series 3だ。各通信キャリアは、Apple Watch Series 3 GPS+Cellularモデル向けに、iPhoneと同じ電話番号で音声通話とデータ通信を利用できるオプションプランを用意した。これをiPhoneのWatchアプリを介して追加することで、Apple Watch単体での通信を利用できるようになる。

 日本には腕時計型のPHSも存在していたが、Apple Watchは手首にセルラー通信を備える、アプリ実行可能な「最も小さなスマホ」と見ることもできる存在だ。後述のように、その小ささ故に、まだまだ時間的な制限はある。しかし、手首だけでスマホと同じことがこなせるようになる未来を限られた時間ながら示したことは、筆者にとって驚きが大きかった。将来、スマートフォンの役割を少しずつさらに引き継いでいく予感すら覚える。

iPhoneとペアリングして利用する
iPhoneとペアリングして利用する

1日4時間の特別な時間

 なお、セルラー通信の切り替えは自動的に行われる。iPhoneとペアリングしている状態ではこれまで通りiPhoneの通信をBluetooth経由で利用する。iPhoneとペアリングが解除されると、Apple Watchは既知のWi-Fiネットワークに接続する。それもないときに初めてセルラー通信が起動するのだ。

 そうする理由は、バッテリ持続時間の問題がある。Apple Watch Series 3は、先代と同じサイズを保っている。つまりバッテリ容量も、これまでから大きく変わっていないことを意味する。

時間的な制限はあるが、通話もでき、アプリ実行可能な「最も小さなスマホ」ともいえる
時間的な制限はあるが、通話もでき、アプリ実行可能な「最も小さなスマホ」ともいえる

 そのため、Apple Watch単体での通話時間は連続1時間、GPSとデータ通信をしながらの単体使用は4時間だ。1日18時間を持たせる前提のApple Watchからすると、セルラー通信はまだまだ重荷となっており、あえてiPhoneを持たない時間をサポートする、という位置づけに留まっている。

 確かに、iPhoneを持ち歩かない時間は生活の中でそもそも少ない。そのため、5日程度のレビュー期間で試していても、4時間というApple Watch単体での使用時間の限界が、不自由だと感じることはなかった。

Siriが最も恩恵を受ける

 筆者は30分のルーティンのジョギング+ウォーキングや、週末の1時間のウォーキングの際、Apple WatchとAirPodsだけを身につけて、なるべく軽い状態で出かけることを習慣にしてきた。ポケットに何か入っていると、軽いジョギングの時に邪魔だからだ。

「モバイル通信をオン」にする設定がある
「モバイル通信をオン」にする設定がある

 30分以内の外出の際には、iPhoneを持たなくてもさほど困ることはなかった。しかし1時間出かけるとなると、家族からの連絡に応答できなかったり、それ以外の連絡を逃してしまって困ることもある。

 筆者の普段の生活の中では、Apple Watch Series 3のGPS+セルラーモデルの効能は、こうしたiPhoneを持たない時間、持ちたくない時間でも連絡がつく状態を保てる点で役立った。

 今まで不便に思っていたことのひとつに、Apple Watch内の機能であるワークアウトを起動するためにSiriへの命令にも通信が必要だった点が挙げられる。

 Apple Watchだけを身につけて家の前に出て、「ウォーキングを開始」とSiriに命令しても利用できず、いちいちアプリをタッチして起動しなければならなかった。

 しかし、Apple Watch Series 3でセルラー通信に対応していれば、iPhoneなしでもSiriが利用できる。しかもSiriの音声フィードバックは、iPhone利用時のSiriに近い感覚で使えるようになる。

セルラーモデルか通常モデルか

 Apple Watch Series 3では、アルミニウムケース以外のステンレススチール、セラミックのモデルは、全てGPS+Cellularモデルのみの製造となった。セルラーモデルはデジタルクラウンが赤く塗られており、見分けられる。

セルラーモデルはデジタルクラウンが赤く塗られており、見分けやすい
セルラーモデルはデジタルクラウンが赤く塗られており、見分けやすい

 ステンレススチールケースにカラーリングは変更ないが、セラミックケースには少し緑っぽい色味にも見えるグレーが追加された。またHermesモデルには新しい文字盤と、スカーフの柄をモチーフにしたプリントレザーも用意される。

 アルミニウムケースは、iPhoneの色味の変更に合わせ、ゴールドは1色に統一された。そのためローズゴールドは用意されない。

各事業者で別途契約すれば、iPhoneと同じ番号でApple Watchに着信できる
各事業者で別途契約すれば、iPhoneと同じ番号でApple Watchに着信できる

 アルミニウムケースにはセルラーに対応しないGPSモデルも用意される。もしセルラー通信が不要であれば、高速化されたプロセッサと高度計が利用できるGPSモデルも、選択肢に加えて良いだろう。

 ただ、日本の通信キャリアは、米国の半額以下でApple Watch向けのオプションプランを用意した。もしSeries 3に興味を持ったなら、セルラーモデルでの単体通信で何が起きるか、短期間でも試してみることをおすすめする。

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