Googleは性差別に関する厳しい問題に直面しているが、米国時間9月14日、3人の元従業員が同社を相手取って訴訟を起こした。
サンフランシスコの上級裁判所に提出された訴状では、同じような業務に対してGoogleが女性に支払っていた報酬が男性よりも少なかったと主張している。Googleの従業員だったKelly Ellis氏、Holly Pease氏、Kelli Wisuri氏の代理人として提訴した本訴訟の主席弁護士は、集団訴訟の認定を求めている。
訴状では次のように述べている。「Googleは、同じような労働条件下でほぼ同じ仕事をしている従業員に対し、女性に支払う報酬を男性に支払う報酬よりも体系的に低くすることで、これまでも現在も、女性従業員を差別し続けている」
訴訟の前には、米労働省がGoogleの業務慣行に対し性差別に関する調査を実施していた。この問題は、GoogleのエンジニアだったJames Damore氏が書いた3300語の文書が8月に広く話題を集めて以来、大きな論争の的ともなっている。Damore氏は、Googleにおける性別による格差の一因は男女の「生物学的」違いによるものと主張していた。
訴訟の主席弁護士を務めるAltshuler Berzon LLPのJames Finberg氏は、声明で次のように述べている。「Googleのモットーは悪を成さないことだが、同社は女性従業員を男性従業員と同等に扱わないことで、女性従業員に悪を成している。今こそ、それを止めなければならない」
Googleは訴状を精査すると述べたが、その主な主張には異を唱えている。
Googleで広報を担当するGina Scigliano氏は、次のように述べた。「職務レベルや昇進は厳格な採用および昇進委員会で決められており、数段階の精査を経なければならない。この過程には、そうした決定に性差による偏向がないことを確認するチェックも含まれる。しかし、こうした点に関して、もし少しでも個別の矛盾や問題が確認されれば、われわれはその修正に取り組む。なぜならGoogleは、常に当社の従業員一人ひとりにとって素晴らしい雇用主であろうとしているからだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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