サムスンは米国時間9月11日、サンフランシスコで12日から14日まで開催されるMobile World Congress Americas(MWC Americas)のプレイベントで、同社の技術の新たな利用方法を提案するパートナー企業の製品を発表した。これらの製品は、サムスンの技術を利用して、特定の企業ニーズに対応できる新しいモバイル機能を提供するものだ。具体的には、フィットネスクラブで仮想現実(VR)を利用する製品や、特定の労働環境での使用を想定したウェアラブル製品などがある。
サムスンが発表した製品の1つが、VirZOOMの新しいVR製品だ。これはフィットネスクラブ向けの製品で、サムスンのヘッドセット「Gear VR」を使ってトレーニングを強化できる。また、パートナー企業であるSoloProtect、Reemo Health、Ability Wearablesの新しいウェアラブル製品も披露された。これらの製品は、サムスンのスマートウォッチの機能を統合した製品だ。
VirZOOMの「VR Fitness」プラットフォームは、フィットネスクラブがVRで強化されたトレーニングをユーザーに提供できるようにする。ユーザーは、VirZOOMのモジュールが取り付けられたフィットネスバイク「Life Fitness」に乗り、Gear VRを着用することで、没入感のあるさまざまなゲームやサイクリング体験を楽しみながらトレーニングができる。体験する内容は、ペダルを漕ぐスピードやハンドルバーにある負荷設定ボタンの操作に応じて変化する。
一方、SoloProtectは、サムスンのスマートウォッチ「Gear S3」で作業中の従業員を守るための製品を提供する。この製品は、現場で1人で仕事をする人を対象に設計されており、不動産業者や在宅介護業者など、他人の家を訪問したり危険性の高い仕事に従事したりする人を想定している。緊急アラートや状況のチェック機能のほか、SoloProtectの「緊急派遣センター」(EDC:Emergency Dispatch Center)が現場のユーザーを常に見守ってコミュニケーションを取ることが可能だ。
Reemo Healthのプラットフォームは、「Gear S2」とGear S3の機能と連携して、老人ホームや介護施設が入居者の健康状態を確認できるようにする製品で、活動レベル、心拍数、睡眠の質などをチェックできる。また、高齢者が介護者に連絡できる機能も備えている。
最後に、Ability Wearablesは、「Gear Fit2」とGear S3の生体データとGPSデータを利用して、従業員の疲労リスクをモニターできる製品だ。企業は、トラック輸送や建設現場など、肉体的に厳しい仕事で発生する業務上のリスクを減らせるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」