フィットネスがスマートウォッチの売りだ。ウェアラブル業界に携わるほとんどの企業がそう考えており、サムスンも例外ではない。サムスンの新しい「Gear Sport」は、フィットネス機能をさらに追求した製品で、延期されていたいくつかの機能が追加されている。2016年のスマートウォッチ「Gear S3」に加えられたものとは種類が異なるが、重要なアップグレードが加えられている。
Gear Sportには、水泳に対応する5気圧防水性能が追加されている。「Fitbit Ionic」や「Apple Watch Series 2」などのウェアラブル機器で急速に標準仕様になりつつあるものだ。サムスンによると、Gear Sportは海水にも真水にも対応するという。
「S3」の名称は完全に取り払われているが、Gear Sportは、Gear S3と2016年のLTE対応Gear S3の中間に位置する製品として設計されている。今回はサイズが小さくなっており、大ぶりだったS3の46mmよりも小さく、S2と同じ42mmになっている。心拍数トラッキング、GPS、回転式ベゼルはすべて継承されている。
また、「Spotify」の音楽をオフライン再生する準備がようやく整ったようだ。Gear S3では、ウォッチ上の音楽プレイリストをオフライン再生可能にすることが1年前に約束されていたが、結局実現されなかった。
Gear Sportは、Gear S2やGear S3で動作するアプリにも対応するが、今回のリリースに伴って複数のフィットネスアプリが新しく提供される。新しい「Speedo」アプリは水泳をトラッキングするもので、改良されたUnder Armourのアプリ群は、摂取カロリーを管理して、ウォッチ上の入力ツールを追加する。
Gear Sportには、サムスンのエコシステムとの接続によって実現される機能がある。「Samsung Connect」に接続してIoT機器を制御することができ、「Gear VR」用の腕に巻いたリモコンとして使用することができる。後者は、筆者が何年も前から思い描いていたものだ。
Gear Sportの具体的な価格はまだわからないが、200~300ドルの間になると考えられる。具体的な発売日もわからないが、2017年秋にリリース予定だ。
主な仕様は以下の通り。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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