Intelは米国時間8月28日、ドローン、仮想現実(VR)ヘッドセット、スマートカメラ、ウェアラブル、ロボットなど、エッジデバイスの処理機能を向上させる次世代VPU「Movidius Myriad X」を発表した。
MovidiusはIntelが2016年9月に買収した子会社で、さまざまなマシンやPC向けの視覚機能を開発している。今回発表されたシステムオンチップ(SoC)製品のMyriad Xは、専用の「Neural Compute Engine」を搭載し、エッジにおけるディープラーニングの推論をサポートする。
オンチップのハードウェアブロックであるNeural Compute Engineは、ディープニューラルネットワーク(DNN)を高速かつ低消費電力で動作させることに特化した設計となっている。Intelによると、このDNNアクセラレータは、DNNの推論において1秒間に1兆回以上の演算を実行できるという。
「コンピュータビジョンとディープラーニングが、われわれの日常に存在する無数のデバイスにとって標準的な要件となる時代が来ようとしている」と、IntelのバイスプレジデントRemi El-Ouazzane氏は声明の中で述べている。「デバイスに人間のような視覚的知能を持たせることで、コンピューティングにさらなる飛躍がもたらされる」(同氏)
IntelはMyriad Xを、その小さなフォームファクタとオンボードの処理能力から、自律デバイスのプラットフォーム向けとして理想的なVPUだと述べている。Myriad XはNeural Compute Engineのほかに、128ビットのVLIWベクトルプロセッサ、増強された設定可能なMIPIレーン、強化されたビジョンアクセラレータ、2.5Mバイトのホモジニアスなオンチップメモリを搭載している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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