小売大手のWalmartは、Uberとの提携による食料品宅配プログラムを拡大する。Walmartは今週、Uberによる食料品宅配サービスを、これまでのタンパとフェニックスに加えてダラスとオーランドの2都市で新たに提供開始したことを発表した。
Walmartが最初にUberと提携したのは、パイロットプログラムを開始した1年前のことだ。当時はLyftとDelivもこれに参画していた。Walmartはその後、店員が仕事帰りにオンライン注文商品を宅配する継続中のパイロットプログラムなど、他のラストマイル配送オプションも試している。
「もうかなり以前から、複数の宅配方法を米国中の主要地域で試行している」とWalmartのEコマース担当バイスプレジデントを務めるMike Turner氏はブログに記した。「一部の地域では、店員による雑貨の宅配を試行している。Walmartのトラックとドライバーによる食料品宅配を試行している地域もある。人々が自分の時間をこれまでよりも少し確保しつつ、新鮮で品質の高い食料品を手に入れるための方法を見つけるために真剣に取り組んでいる」(Turner氏)
Eコマース大手Amazonとの競争を念頭に、Walmartが究極的に目指すのは、配送コストの削減、効率化、配送時間の短縮だ。Walmartは、同社の大規模な実店舗基盤(米国人の75%がWalmartの店舗から5マイル、約8km以内に住んでいる)を有効活用して、コストを削減し、他社よりも先にオンライン食料品宅配サービスを拡大する方法を把握している。
とはいえ、こうした宅配プログラムを米国全域に拡大することに経済的な価値があるかどうかをWalmartがまだ見極められていないのは明らかだ。Walmartが言うには、利便性よりも低価格を重んじる同社の中核的な顧客層に対しては、受け取り場所まで顧客に取りに来てもらうのが最も理にかなった方法だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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