Elon Musk氏の描く新交通システム「Hyperloop」は、熱に浮かされた夢ではなかったようだ。
磁力で浮上して動く「Hyperloop」のポッドが、実際に驚くべき速度でチューブ内の走行に成功したからだ。
Hyperloop Oneは米国時間8月2日、「XP-1」テストポッドが空気抵抗のないチューブ内を時速約310kmで疾走する動画を投稿した。Hyperloop Oneは、Hyperloopの実用化に取り組んでいる2つの企業の1つである。
この2カ月半前、Hyperloop Oneは同社初の減圧チューブテストの動画を誇らしげに公開している。この動画には、時速約110kmで走行するHyperloopの車台が写っている。Musk氏がHyperloopのアイデアを披露したのは、わずか4年前のことだ。
確かに、HyperloopはSFが現実になったかのような印象を与えるが、まだ目標には到達していない。時速310kmという走行速度は、同社が目標とする時速1100kmに遠く及ばない。そのほかにも、解決すべき細かい問題がたくさん残っている。
とはいえ、映画「小さな機関車 リトル・エンジン」の近未来版を応援して、サンフランシスコからロサンゼルス、あるいは、ニューヨークからワシントンまで30分で移動するというアイデアが実現に近づいたことを考えると、ワクワクする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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