音声アシスタントスピーカ「HomePod」について、現時点で私たちはおそらく、Appleが意図したよりずっと多くのことを知っている。
HomePodについて今までに分かっていることの一部は、2016年5月の大胆な報道に端を発している。Appleが、同社の音声アシスタント「Siri」を搭載するスタンドアロンのスピーカを開発中だと、The Informationが報じたときのことだ。米CNETもこれに続き、内蔵カメラと顔認識ソフトウェアが搭載されるのではないかと記事で予測した。目下のところ、カメラを使った顔認識は、近々登場するであろう「iPhone 8」に搭載される可能性が高いと考えられている。
それ以来、Apple自らも、たくさんの情報を小出しにしてきた(意図的だった場合も、そうでなかった場合もある)。2017年6月、毎年開催されている「Worldwide Developers Conference」の基調講演で、ワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントを務めるPhilip Schiller氏は、おおよその発売時期、スペックの一部、販売価格について、次の点を認めた。
奇妙なことに、7月末にはAppleが自ら情報をリークしてしまった。意図したものではないとされるが、HomePodのファームウェアアップデートを予定外に早く公開したのである。これ以前に公開されていた「iOS 11」のパブリックベータ版では、発表前の機能に関する情報が慎重に伏せられていたが、HomePodのアップデートには未発表の情報が満載だった。開発者がコードを分析し、iOS 11を搭載する各種の製品、iPhone 8、HomePodについての興味深い手がかりが明らかにされるなど、インターネット上はにわかに騒然となった。
それ以来、新しい話題、新事実、小ネタなど、HomePodに関するうわさは際限がない。なかには、Appleは一般ユーザーの関心を盛り上げようとして、意図的に情報をリークしたのだとする懐疑的な声も上がっている。現時点で、何が事実なのかは誰にも分からないだろう。
以上の点を踏まえ、また以降の内容はすべて非公式のものという前提で(いつものとおり、Appleからコメントは得られていない)、HomePodについて今のところ最も説得力のあるうわさをまとめてみよう。
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