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国際物流向けクラウドサービスが優勝--「B Dash Camp」ピッチアリーナ

山川晶之 (編集部)2017年08月06日 12時00分
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 B Dash Venturesは、招待制のテックサミット「B Dash Camp 2017 Summer in Sapporo」を8月3〜4日に開催した。


「B Dash Camp 2017 Summer in Sapporo」のピッチアリーナを制したのは、国際物流向けクラウドサービス「Shippio」を展開するサークルイン。WINNERボードを持つのは、同社CEOの佐藤孝徳氏

 B Dash Campは、第一線で活躍するIT企業の経営者などによる講演やセッション、さまざまなスタートアップが集結するピッチイベントなどを実施している。この記事では、ピッチイベント「Pitch Arena」のファイナルラウンドの模様をお伝えする。

 Pitch Arenaでは、国際物流向けクラウドサービス「Shippio」を展開するサークルインが優勝した。また、スペシャルアワードには、応募者を分析して“口説ける”採用手法を提案する「HRアナリスト」を手がけるシングラーが受賞した。なお、サークルインは、パーソルスペシャルアワードも受賞している。

 Shippioは、荷主と実運送業者の間に入り、荷主から荷物を預かり、複数の運送会社に手配するフォワーダー向けに展開するウェブサービス。倉庫などロジスティクス現場では、ロボットによる自動化も進んでいるものの、事務現場では、電話・メール・FAXが主流で、請求書管理もエクセルベース。業務日誌や紙のノートを使った貨物管理が基本だという。このため、業務の属人化、ヒューマンエラーの発生、人的コスト増大が負担になっていたという。


国際物流に関するバックオフィスの課題

荷主と物流業者を仲介するフォワーダー向けのツールを、まずは提供する

 また、国内にある輸出入事業者10〜12万社のほか、与信・保険・決済などの貿易金融などもネットワーク化されておらず、米国などでは類似のサービスはあるものの、一連の手続きを横断したウェブサービスは国内では存在しなかったという。なお、サークルインCEOの佐藤孝徳氏は、三井物産の物流に10年ほど携わっており、そこでの経験からShippioの開発に至っている。

 Shippioでは、基本的な機能として、手続きに必要な書類の自動生成、スケジュール管理、取引情報の入力による請求書の自動作成、FAX送信機能のほか、これまで手入力していた海外からの書類もOCRを使って画像認識できるという。現段階では、ベータ版を配布しており、10月1日に正式版を提供予定という。


今まで電話、メール、FAXをベースにコミュニケーションを取っていたという

 スペシャルアワードを受賞したHRアナリストは、トップクラスの人事ノウハウと機械学習を組み合わせることで実現した、応募者を“口説ける”人材分析サービス。事前に応募者に10分程度で完了するアンケートを送信し、入力された回答をもとに、採用設計、面談・面接方針、コミュニケーション方針、志望度を上げるトピック、自社のアピールポイントなどの具体的な採用手法を提示する。また、事前に社内でアンケートを回収しておくことで、応募者と相性の良い面接官、リクルータの選出といった相性分析も可能となる。


シングラー代表取締役CEOの熊谷豪氏

 シングラー代表取締役CEOの熊谷豪氏は、10年ほど企業の採用に携わっており、取締役、人事責任者のほか、80社近くの採用の課題解決に従事した経験から、採用に成功する企業の特徴として「採用の勘所がわかっている」「インファイト(相手を口説き落とす)が得意」の2点が挙げられるという。これをサービスとして提供することで、低コストかつ属人化せずに効率の良い採用が可能になるとしている。


10分程度のアンケートから志望者を分析し、どういった採用プランを取るかを提示する

出力された分析結果

 価格は月額2万9800円。分析回数は無制限にしており、分析するほど企業ごとの採用パターンを学習し、会社の傾向や内定予測、内定辞退予測も可能になるという。ただし、応募者分析については、大企業向け、スタートアップ向けといった分析は可能なものの、その企業のカルチャーにマッチするかの機能についてはまだ実装していないという。

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