それでも、iPhone 8を可能な限り早く手に入れなければならない人もいる。開発者だ。Appleから端末を支給される開発者もいるが、Appleは数百万人の開発者を擁しており、全員が特別扱いされるほどAppleにとって重要というわけではない。開発者の多くは、現行アプリをiPhone 8向けに最適化し、おそらくは新機能をテストするために、なるべく早くデバイスが欲しいだろう。
ジャーナリストもだ。あふれかえるニュースの中でも、Appleの新製品のレビューやまとめ記事は非常に人気がある。1度でもAppleを批判したテクノロジ系ジャーナリストは、レビュー用の製品を貸してもらえない。記事を書くためだけに、自分で購入しなければならないのだ。入手までに数カ月も待つことになれば、先にデバイスを手に入れた誰かに先を越されてしまう。
この2つのグループがAppleの新デバイスを実物を見ずに予約するのは分かる。だがここに、もう1つのグループがある。Appleの最新で最高のデバイスが何が何でも欲しくて、あらゆる犠牲を払ってほとんどすべてのApple製品を購入する人々だ。
MacBreak WeeklyのAlex Lindsay氏は、忠誠心の高いAppleの顧客の一部は新デバイスに何が入っているか分からなくても、行列の先頭に並んで高い代価を支払うだろうと推測している。このグループのことだ。
Lindsay氏は、Appleはデバイスの発表前に予約を受け付けるべきだと提言した。そうすれば、どんな機能が搭載されていようが、どんなに高価格だろうがiPhone 8を買うつもりのグループは、予約リストの上部に入れる。
あなたはどう思うだろうか? 価格も機能も分からないまま、最高の次期iPhoneに前払いするだろうか?
筆者の考えを教えよう。筆者はヘッドフォンジャックを使っている。ヘッドフォンジャックは旧知の友だ。それなのに、iPhone 8には(おそらく)ヘッドフォンジャックがない。それが筆者の答えだ。
追記(予約したい熱狂的な人々への念のための忠告):Appleは1997年に、Macの20周年を記念して、特別な「20th Anniversary Macintosh」を発売した。これは奇妙で、正気とは思えないほど高価で、失敗に終わった。それが何かの兆候だとすれば、Appleの記念iPhoneは大事な金を投じるのに最適なものではないかもしれない。
追記の追記:MacBreak Weeklyは面白いので、ぜひ見てみてほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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