次期「iPhone」に搭載されるAppleの新しい指紋センサに赤信号がともり続けている。
投資銀行Pacific Crest Securitiesのアナリストらは米国時間4月16日、投資家向けの書簡で、Appleと取り引きしている部品メーカーが新しい指紋センサに苦戦していると述べた。この指紋センサは、iPhoneのカバーガラスの下に搭載される予定で、現行のホームボタンはなくなり、ディスプレイが大きくなる見込みだ。
Pacific Crest Securitiesは、このような製造をめぐる問題のせいで、大きな需要が見込まれるにもかかわらず、10周年を迎えるiPhoneの新モデルが不足したり、リリースが遅れたりする可能性があると主張している。あるいは、Appleは9月に発表するとみられる新モデルに、新しい指紋センサを搭載しない可能性もあるという。
こうした問題を伝えているのはPacific Crest Securitiesだけではない。CowenのアナリストであるTimothy Arcuri氏は12日、カバーガラスの下にセンサを内蔵することで問題が生じると述べている。
新センサがうまく機能しない場合、Appleは、サムスンの新モデル「Galaxy S8」と同じように、端末の背面にセンサを移動させるかもしれない。13日には、この可能性を示すモックアップがオンラインに登場している。
Appleにコメントを求めたが、今のところ回答はない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」