「Firefox」を提供するMozillaが、3つの新しい実験的ツールをリリースした。その1つが、最大1Gバイトまでのファイルに対応する、シンプルでセキュアなファイル共有サービス「Send」だ。
Sendの現行バージョンでは、使い捨てのリンクを用いて、セキュアな方法で連絡先にファイルを送信できる。暗号化されたファイルはMozillaのサーバに保存されるが、1回ダウンロードされた直後、または24時間が経過した時点でリンク切れとなり、削除される。
Sendは、Mozillaの「Test Pilot」実験の1つとして提供される。通常、Test Pilotの実験的機能を使うにはアドオンが必要だが、Mozillaによれば、Sendのウェブアプリケーションは「あらゆるモダンブラウザーで」で使用できるという。
まずはブラウザでSendを開き、アップロードボックスにファイルをドラッグすると、暗号化キーを含むリンクが生成される。あとはそれをメッセージで送るだけだ。
Sendを使う前に、Mozillaのデスクトップ版ブラウザの最新バージョン「Firefox 54」にアップデートする必要がある。また、Sendは「Chrome」でも機能する。
Firefox Sendは、AES-GCMアルゴリズムを用いた「WebCrypto API」を使って、ブラウザ内でファイルの暗号化と復号を行う。したがって、ファイルはMozillaのサーバへ送信される段階ですでに暗号化されており、Mozillaはそのファイル名とファイルサイズは受け取るものの、ファイルの内容を見ることはできない。
Test Pilotチームは、これと併せて、音声でFirefox内の検索ができるツール「Voice Fill」も公開した。こちらは現時点でGoogle、Yahoo、DuckDuckGoの検索ページをサポートしている。また、ブラウザのサイドバーに表示されるシンプルな1ページのメモ帳、「Notes」もリリースされた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス