Facebookは、「Messenger」の人工知能(AI)機能を強化するため、AI分野の新興企業Ozloを買収することを米国時間7月31日に認めた。買収条件は明かさなかった。
Facebookの広報担当者は米ZDNetに対し、「当社は現在、AIと機械学習が実現する魅力的な体験をMessengerに組み込んでいるところだ。そのような中、Ozloのチームを迎え入れられることをうれしく思う」と文章で伝えた。
カリフォルニア州パロアルトに拠点を置くOzloがウェブサイトに掲載した声明によると、同社のチームは「20億以上のエンティティを含むナレッジグラフを構築し、このデータを使って現実世界のニュアンスを理解する驚異的なAI技術を開発した」という。Recodeによれば、そうした現実世界のニュアンスには、例えば、あるレストランが「大人数で行くのに適して」いるかといった、イエスかノーでは答えられない質問が含まれるという。
Facebookは4月、AIデジタルアシスタントの機能限定版である「M」を米国向けMessengerで提供開始した。
Facebookのプロダクトマネージャーを務めるLaurent Landowski氏とKemal El Moujahid氏は当時のブログ記事で、「Mにとって、これはほんの始まりにすぎない。ユーザーのために毎日Messengerを改良する、AIベースの快適で新しい体験がこれから続々と登場する」と述べている。
その後、Facebookの研究チームは、チャットボットを訓練して交渉能力を身につけさせる取り組みで成果を上げたことを明かしている。
Messengerには12億人以上の月間アクティブユーザーがいる。Facebookは同メッセージングプラットフォームを人々が他者だけでなく企業とも簡単にコミュニケーションをとれる場所にしようとしている。ただし、Facebook幹部陣はMessengerの収益化について、「ゆっくりと慎重に」進めていくと主張している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」