古くから親しまれてきた「ペイント」をMicrosoftが冷たく葬り去ろうとしているかのような報道が米国時間7月24日に広く駆け巡ったが、Microsoftによると、それは誤解だという。
Microsoftは24日夜のブログ記事で、ペイントはWindowsストアに移るだけで、24日に報じられたように廃止されるわけではないことを明らかにした。
「24日にペイントに関する記事が駆け巡ったことを受け、この場で事実を明確にし、一部の誤解を解き、朗報を伝えたいと思う。ペイントは存続する。ただ、新しい場所に移動するだけだ。Windowsストアで無料で提供される予定だ」と、Microsoftの「3D for Everyone Initiative for Windows Experiences」担当ゼネラルマネジャーを務めるMegan Saunders氏は述べた。
2016年10月の「Windows 10 Creators Update」に、ペイントの後継版となる「Paint 3D」が登場して以来、ペイントが同社のアプリストアに移されることにMicrosoftが言及するのは今回が初めてのことだ。
Microsoftが、24日に「支持と懐古の声が噴出した」ことを受けて同アプリをWindowsストアに移すことを決めたのか、それともそれが既に計画されていたのかは明らかではない。しかし、ペイントが提供されてきた期間と、1億人を超えるユーザーが毎月使用するとしたこれまでの推定結果を考えれば、このような反応があることは予測できた可能性がある。
それでも、1985年の「Windows 1.0」のリリース以来、「Windows」OSとともに出荷され続けてきたペイントの32年間にわたる歴史において、今回の変更は大きな転機だ。
米ZDNetが24日に報じたように、ペイントが「非推奨」になったということは、完全に廃止されたわけではないが、「積極的な開発は行われず」、今後のリリースで廃止される可能性があることを意味する。
その点についてはやはりその通りで、ペイントアプリはWindowsストアで存続するが、Windowsの新しいバージョンに合わせて刷新しなければならないほどの注目を集めることはなくなる。
また、複合現実(MR)ハードウェア計画を推進するMicrosoftはやはり、より多くのユーザーに対し、新しい機能アップデートが提供されるPaint 3Dを使用することを推奨している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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