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「フォロ爆」にみる高校生のフォロワー数至上主義の危うさ - (page 2)

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 「#無償フォロ爆」を見ると、500くらいアカウントを持っていることは普通のように思えてくる。数百あるものはおそらくツールを使っており、10〜50くらいのものはおそらく手動で行っているのだろう。手動で作ったらしきものでは、「57個」というものを見つけた。「#◯◯くんの実績」というハッシュタグを見ると、彼にフォロ爆してもらったユーザーによるフォロワーが増えた様子のキャプチャが多数あがっていた。これだけの数のフォロ爆を手動でやっている可能性があるのだ。


多数並ぶフォロ爆用アカウント

フォロ爆してもらったお礼ツイートも見られた

 「現在753垢」というものも見つけたが、フォロ爆用のアカウントは残っていたものの、肝心のメインアカウントが凍結させられていた。中には本当かどうか、「100〜最大10000垢でフォローする」とうたっているものまであった。

 なお、Twitterは規約で、フォロワーの売買や、自動化されたアプリやツールを使用して短期間に多数のアカウントをフォローまたはフォロー解除するような行為を禁止している。このようなアカウントは一時的あるいは永久に凍結される可能性があるので決してすべきではない。

「フォロワー数は多い方が偉い」

 この根っこにあるのは、もちろん「フォロワーは多い方が偉い」という価値観だ。Instagramでもフォロワー数が多ければ注目され、企業などのアカウントから商品を提供されたり、イベントに招待されたりすることがある。フォロワーが多いことで注目される気分を味わえるだけでなく、実際にメリットも発生する。

 しかし、高校生にはこの志向が極端になっている子たちがいるようだ。以前、「自分よりフォロワーが多い人には敬語を使うのが当たり前」というツイートが話題になったことがあるが、その価値観は過去のものではない。私は高校生と話していて、「Twitterはフォロワー何人から自慢できますか?」と聞かれたことがある。また、「◯君はTwitterでフォロワーが1000人以上いて有名みたい」という話も耳にした。その発言をした子自体はフォロワーは数十人であり、桁が違う◯君のことを素直に有名人であり人気者ととらえていたようだ。このように感じる子が少なくないからこそ、フォロ爆が増えてきたのだろう。

 「多くの人に注目されて人気者と思われたい」というのは、多くの高校生の願いだ。その願い自体が悪いこととはまったく思わない。しかし、もし本当に注目されたり人気者になりたいなら、それ相応の努力が必要なことは知るべきだ。正当な努力の結果注目されたり人気者になるのはいいが、見せかけだけの数字を追うのはあまりに虚しい。もし子どもたちがこのような状態に陥っていたら、見せかけだけの数字を増やすのではなく、実質を伴う努力をするようアドバイスしてあげてほしい。

高橋暁子

ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。

ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/

Twitter:@akiakatsuki

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