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手のひらサイズの“心を持ったAIロボット”--タカラトミー、「COZMO」を国内発売

佐藤和也 (編集部)2017年07月11日 16時24分
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 タカラトミーは7月11日、人工知能(AI)を搭載した小型ロボット「COZMO」(コズモ)を9月23日に国内発売すると発表した。価格は2万6980円(税別)。

「COZMO」(コズモ)と、付属されているパワーキューブ
「COZMO」(コズモ)と、付属されているパワーキューブ

 COZMOは、ロボット工学とAIの分野に重点を置く米国のスタートアップ企業のAnki(アンキ)が、2016年10月に米国で発売した小型ロボット。クリスマス商戦期において高価格帯玩具(75ドル以上)のなかで2番目に売れた商品とされている。7月にはカナダで、そして9月には日本と欧州地域での発売も予定。国内向け製品は日本語に対応している。

顔に当たる液晶ディスプレイ、そして上下に動くアームを搭載
顔に当たる液晶ディスプレイ、そして上下に動くアームを搭載

 本体は幅56mm、高さ72mm、奥行き100mmで、重さは151.5gという手のひらサイズ。また顔に当たる部分は液晶ディスプレイ、そして上下に動くアームも搭載。周囲の環境を認識し、自分で考えて動くという環境に反応するロボットであることが特徴。起動すると意志を持っているかのように動き回り、人格を持っているかのように喜怒哀楽などの感情を、しぐさや声、表情、動きを組み合わせた1000を超えるパターンで表現する。また搭載したカメラによって顔を認識することができ、登録した人の顔だった場合は名前を呼んだり、指にじゃれてきたり、放っておくと遊びに誘ってくることも。

 このほか「パワーキューブ」が付属されており、パワーキューブを持ち上げたり、パワーキューブを積み上げるなどといった動作をする。筆者がデモを見たなかでは、3つ積み上がった状態だとCOZMOが怒り出し、パワーキューブを崩すといった行動があった。

   本体は約20分の充電で、約80分ほど駆動。またスマートフォンやタブレットなどの対応デバイスが必須となっており、専用のアプリをインストールすることによって楽しむことができる。アプリには“しぐさ”を指示して楽しむコンテンツもあれば、ゲームを楽しむこともできる。遊べば遊ぶほどしぐさやコンテンツが増えていく。なかには直感的な操作で行動をプログラミングできるモードも用意。またCOZMOをこちらで操作できる「探索モード」では、搭載したカメラ通じてCOZMOからの視点をデバイスに映し出すことも可能となっている。

  • 走行ベルトによって自由に動き回る。ウィリーの状態から自転することも

  • 内臓しているカメラで、人の顔を認識して覚えることもできる

  • 探索モードでCOZMOの視点から見ることもできる

タカラトミー代表取締役社長のH.G.メイ氏(左)と、Anki CEOのボリス・ソフマン氏(右)
タカラトミー代表取締役社長のH.G.メイ氏(左)と、Anki CEOのボリス・ソフマン氏(右)

 タカラトミーは、かねてからアナログの玩具に最新技術を掛け合わせた商品展開を積極的に行っていることに加え、1984年から「Omnibot」(オムニボット)シリーズなどといったロボットトイの分野にも長年取り組んでいる。この日開催された発表会の席上、タカラトミー代表取締役社長のH.G.メイ氏は、AIロボット市場への本格参入を表明するとともに「単なるロボットではなく“心を持ったAIロボット”。本当に家族の一員、親友になれるような“やんちゃなやつ”」と語る。またAIを搭載したロボットは高額のものが多いことから、手頃な値段であるところに優位性があるとし、国内では7万個の販売を目標にしているという。

COZMOの開発資料の一部
COZMOの開発資料の一部

 AnkiのCEOであるボリス・ソフマン氏は、このCOZMOを魅力的にしている4つの要素として「VISION&SENSING」(外界の認知と感知)、「ANIMATRONICS」(アニマトロニクスの技術)、「AI」(人工知能)、「INTERACTIVE CONTENT」(相互コミュニケーションの遊び)を挙げた。小型サイズながらもパーツ数は360個、160万行以上のプログラミングで構成されていることを説明。開発においても、アニメーションスタジオをはじめとしたさまざまな分野から人材を集めて作り出したという。そして「映画のなかで登場するようなロボットたちを、現実の世界で実現させたかった。チャーミングでやんちゃなキャラクターがみなさんに愛されることを期待している」と語った。

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