Facebook傘下のOculusは、3月に1度値下げした仮想現実(VR)ヘッドセット「Oculus Rift」を、再度値下げした。
Oculusが展開する販売プロモーション「Summer of Rift」の一環として、同VRヘッドセットと「Touch」コントローラ2個のセットが399ドル(国内では5万円)と、200ドル値下げされている。その価格は「HTC Vive」よりも安く、また、コントローラなしの「PlayStation VR」ヘッドセットのエントリーレベル価格と同等だ。Oculusによると、この値下げは6週間の期間限定だという。
同セットは3月にも200ドル値下げされており、それと合わせると、2017年に入って2016年よりも400ドル引き下げられたことになる。
RiftとTouchには魅力的な一連のソフトウェアが提供されているが、対応するPCが必要で、部屋全体に最適なVR空間を作り上げるには3つ目のセンサもおそらく必要になる。また、2017年秋にはOculusの次の大きなカンファレンスが開催される予定で、新しいハードウェアの登場が近いのかどうかはやや不透明だ。とはいえ、やはり優れたVRプラットフォームといえる同製品としては、魅力的な価格になっている。
Oculusのコンテンツ担当バイスプレジデントを務めるJason Rubin氏は筆者に対し、新たなセット価格は「マジックプライス」だと考えていると述べたが、今後さらなる値下げの可能性があるかどうかについてはコメントを避けた。Oculus Riftの2017年の売れ行きは、各種調査によると、競合する主要VRハードウェア製品の中で最下位となっている。ちなみに、モバイル以外のVR製品として最も売れているのはPlayStation VRで、100万台が販売されている。
Rubin氏は、それでもOculusは同社の現在の状況に満足しているという。「VRを大衆市場向けにリリースするのに時間がかかることは理解していた。価格とコンテンツの問題だ(中略)鶏が先か卵が先かの問題があることはわかっていた。われわれはコンテンツに2億5000万ドルを投入した。鶏は用意できたので、今度は卵の生産に力を入れることができる」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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