シャープ、360度撮影に対応した監視ロボット「SV-S500」を米国警備会社に納入

 シャープは7月3日、工場や倉庫などの広い敷地内を自律走行し、搭載したカメラで周囲360度を常時撮影、不審者の敷地内への侵入などを遠隔監視できる車型の屋外自律走行監視ロボット「SV-S500」を6月に米国で発売。同国の大手警備会社「U.S.Security Associates」に納入したと発表した。


 SV-S500は、GPSを利用して現在地を把握しながら、あらかじめ設定された巡回ルートを時速約5kmで自律走行する屋外自律走行監視ロボット。

 本体前方のPTZ(パン・チルト・ズーム)カメラと前後左右に搭載された4台の広角カメラによって本体の周囲360度を常時撮影。映像をリアルタイムで監視ルームに送ることが可能。

 これにより警備員は、監視ルームから敷地内の様子を遠隔監視し、不審者の侵入やフェンスの破損などの異常を確認できる。また、固定監視カメラでは把握しづらい障害物の陰なども確認でき、巡回警備の負荷低減に寄与するという。

 なお、スピーカとマイクを搭載しており、不審者発見時には、監視ルームから問いかけたり、不審者の声を聞き取ったりできるほか、サイレンを鳴らすことも可能。

 SV-S500には、一定距離内の人や物を検知すると自動減速または、停止するなど、さまざまな安全設計が施されており、高温や低温環境、降雨時におけるこれら性能の維持が確認され、パーソナルケア(生活支援)ロボットの安全性に関する国際規格「ISO 13482」の認証を取得している。

 同社によると今後は、警備会社をはじめ、工場や倉庫、データセンター、空港や湾岸設備など、広大な敷地を有する企業や施設への提案を進めるという。

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