Qualcommのモバイルプラットフォーム「Snapdragon」シリーズの新製品「Snapdragon Wear 1200」は、筆者が5月に試用したスマートウォッチ「Fossil Q X Cory Richards」に搭載されていた。この新しいSnapdragon Wear 1200は、より小型でバッテリ持続時間の長いウェアラブル製品を対象とするプロセッサで、主に位置追跡と常時接続を念頭に開発されている。
Qualcommが、わずか79平方ミリメートルのサイズで、LTE SoC(System On Chip)を搭載し、15ものグローバルなRF帯と、GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、ジオフェンシングなどの測位機能をサポートし、WiFiやセルラーサービスを利用するQualcommのクラウドベースのロケーションサービスに対応する製品を開発したことは、見事としか言いようがない。
Snapdragon Wear 1200は、LinuxやThreadXアプリケーション用のアプリケーションプロセッサもサポートする。商用提供および出荷は米国時間6月28日に開始された。QuantaやBorqsがリファレンスデザインを開発しており、現在テスト中だ。
Qualcommへの取材の中で、共働き夫婦に代わって祖父母が子供の面倒を見るケースが多い中国では、子供の位置追跡がきわめて一般的で広く認められているという話が印象的だった。米国では、安全よりもプライバシーに関する懸念が大きく、ペットの追跡の方がまだ問題がなく、許容できるとみなされる。
Snapdragon Wear 1200を搭載する商用製品は、2017年下半期に登場する見込みだ。消費電力が低く常時接続に対応するSnapdragon Wear 1200は、教育市場で成功を収める可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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