Microsoftのメッセージおよび通話サービス「Skype」に深刻な不具合が見つかり、攻撃者にシステムのクラッシュやコードの実行を許すおそれのあることが明らかになった。
Vulnerability Labのセキュリティ研究者であるBenjamin Kunz Mejri氏は先ごろ、一般公開したセキュリティ開示情報の中で、これまで知られていなかった脆弱性を明らかにし、スタックバッファオーバーフローの不具合(CVE-2017-9948)がSkypeのバージョン7.2、7.35、7.36に影響を与えると述べた。
このスタックバッファオーバーフローの不具合は、共通脆弱性評価システム(CVSS)のスコアで7.2が付与され、深刻度が「高」と評価されている。というのも、攻撃者は、予期しない例外エラーによってアプリケーションをリモートでクラッシュさせ、アクティブなプロセスのレジスタを上書きして、悪意あるコードを実行できるからだ。
この問題は、ローカルシステムでコピー要求が行われた場合に、SkypeがMSFTEDIT.DLLファイルを使用することにより発生する。Vulnerability Labのセキュリティチームは、作成されたイメージファイルをクリップボードからSkypeのメッセージボックスにコピー&ペーストして、ファイルをテストした。その結果、実際にスタックバッファオーバーフローを引き起こすことができたという。
この脆弱性はユーザーによる操作を必要とせず、ローカルでもリモートでも攻撃者に悪用されるおそれがある。攻撃者にとって必要なツールは、特権レベルが低いSkypeのユーザーアカウントだけだ。
この脆弱性は、Skypeのバージョン7.37.178ですでに修正済みだ。ユーザーは、自分のソフトウェアが最新版であることを確認する必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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