Microsoftは米国時間6月1日、「Skype」のコンシューマー向けクライアントアプリの最新版を、「Android」端末を対象に提供開始した。
更新されたSkypeクライアントは、色、グラデーション、太字、波線(アクティビティを示す)が多用された新しいルックアンドフィールを備える。ボットやアドインの搭載が、今回の新しいデザインの中心的要素となっている。ユーザーは新しいクライアントの中で、ステッカーを追加したりすることができる。
このSkypeコンシューマークライアントの刷新版(「iOS」、「Windows」、「Mac」、「Linux」、ウェブにも順次提供される予定)には、連絡先検索機能の改良や初期設定の簡素化を目的とした修正も含まれている。
今回のアップデートの最大の目的は、「グループチャットを共有エクスペリエンスに変えること」だとSkypeのコーポレートバイスプレジデントを務めるAmritansh Raghav氏は述べている。
「Messenger」「WhatsApp」「Snapchat」のユーザー層にSkypeをアピールする狙いもあるだろうと筆者は見ている。
Microsoftは1年前に、SkypeコンシューマーサービスのP2P方式から「Azure」への移行がまもなく完了すると述べていた。
「この3年間、Skypeの再構築に取り組んできた」とRaghav氏は述べた。「時速数百マイルで飛行中の航空機のジェットエンジンを取り替えるような作業だった」(Raghav氏)
Microsoftはこれまで、Skypeの大幅刷新の一環としてSkype UIを一新する計画について明らかにしていなかった。しかし、20万人のSkype Insiderプログラム参加者(その大多数がAndroidを使用している)が、新しいクライアントを3カ月間テストしていた。
Microsoftは、約数週間かけてこの刷新版をAndroidユーザーに提供した後、iOSユーザーへの提供を開始する。2017年夏には、「Windows 10」、Mac、Linux、ウェブを対象にこの新しいクライアントのプレビュー版がリリースされる予定だ。デスクトップ版は、モバイルクライアントを単に大きくしただけのものではなく、デスクトップ向けにカスタマイズされるとRaghav氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」