自社の製品やサービスを、広く知ってもらうのに「広報PR」は欠かせないことではある。ただ、広報PRにはお金がかかる。しかし、大企業のように、広報PRに大金をかけられないベンチャー企業や小さな会社には、広報PRの術がないのかと言えばそうではない。小さい会社でも、堅実に広報PRを成功させるための方法があるようだ。
本書には、小さな会社でもできるというより、「小さな会社ならでは」の広報PRの具体的なやり方が、マスコミの分野別に細かく説明されている。まずは、広報PRの基本的な効果と役割について認識を新たにしたのち、メリットのない方法を確認する。本来の目的を忘れ、効果の出ない方法に、いくら資金と時間を投じてもムダだということが、これで分かる。それを分かった上で、自社に合った広報PRの方法を展開していくのが正しい道筋だろう。
メディアといっても、テレビ、新聞、雑誌と、分野によって、アプローチ方法は異なるという基本的なことから、プレスリリースの書き方、広報担当者の採用時に気を付けること、PR会社との上手な付き合い方など、かなり詳細な情報が提供されている。ノウハウなく広報PRに携わることになった担当者や、小さな会社の経営者らが読めば、何から手を付けるべきか一目瞭然となり、かなり助かるはずだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス