Facebookは現地時間6月23日、英国を震撼させた一連のテロを受け、同国で過激主義対策プログラムを導入した。
Facebookは、「Online Civil Courage Initiative」(OCCI)の下で、ヘイトスピーチに対処する非政府組織(NGO)に、トレーニング、マーケティング支援、ベストプラクティスの助言を提供するほか、オンラインおよびオフラインにおける過激主義のパターンの調査に資金を援助する。
OCCIは、2017年に入ってドイツとフランスで立ち上げられた。3カ月間に4件のテロ攻撃が起きた後、Theresa May首相がオンラインの過激主義の取り締まりを約束したのを受け、英国でもスタートする。
英国でのOCCI立ち上げの1週間前、Facebookは新たなテロ対策を発表している。人間の専門知識と人工知能(AI)の手法を組み合わせて、偽アカウント、問題発言、プロパガンダ、テロリストのコミュニティーを一掃するという内容だ。
Facebookの最高執行責任者(COO)を務めるSheryl Sandberg氏は、23日にロンドンでOCCIを立ち上げるにあたって、ロンドンとマンチェスターで起きたテロ攻撃を非難した。
「われわれは、さらにやるべきことがあるのを承知しているが、プラットフォームとパートナー、コミュニティーを通じて、引き続きFacebookから暴力と過激主義を閉め出す方法を学ぶ所存だ」(Sandberg氏)
Facebookは、OCCIを英国に導入するにあたり、戦略対話研究所(ISD)と協力している。両者は共同で、2016年に殺害された労働党のJo Cox下院議員を追悼して立ち上げられた「Jo Cox基金」や、イスラム教徒への攻撃を追跡する組織「Tell Mama」、「Imams Online」、英国のユダヤ人コミュニティーを守る「Community Security Trust」などのNGOを支援する。
「テロに怯えながら生きたい者はいない。われわれは皆、暴力的な過激主義が拡散するのを阻止することにおいて果たすべき役割がある」(Sandberg氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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