台湾貿易センター(TAITRA)は6月16日~18日までの3日間、台湾を代表するブランド製品を一堂に集めた展示体感イベント「2017 TAIWAN EXCELLENCE in Tokyo」を開催する。会場は、丸の内の商業施設「KITTE」の1階アトリウム。入場無料で、時間は11時~20時まで。
2017年度に優れた台湾ブランド製品に贈られる賞「TAIWAN EXCELLENCE」を受賞した製品の中でも選りすぐりの台湾ブランドを展示しており、今回は33社76製品を見たり体験したりできる。
TAIWAN EXCELLENCEは、1992年に中華民国経済部(日本の経済産業省に相当)がスタートした。このイベントは毎年世界各国で開催されており、日本では2014年に福岡で開催してから、今回で4回目を迎える。
世界初のVR対応バックパックPCや世界最薄のゲーミングノートなど最先端技術を駆使したIT機器をはじめ、世界シェアの3分の1を占めるサックス、自転車、家電、産業用製品、日用品、玩具、スポーツウェアなどの衣料品に至るまで、各分野の新製品や技術などが見られる。
なお、IT関連の代表的な見どころは、MSIのVR向けバックパック型PC「VR One」、ASUSの「ZenFOne AR」だ。ZenFOne ARは、日本ではまだ発売されておらず、ASUSによれば販売に先駆けて初めて一般公開するとしており、先行して触れられるチャンスだ。発売日は「間もなく」としており、近々発表するとのこと。
イベントの開催を記念して、オープニングセレモニーが行われた。イベントの開幕にあたり、サックス奏者の寺地美穂さんがLC Saxの「銀・白銅テナーサックス」を用いて演奏を披露し、華を添えた。LC Saxは60年以上にわたってサックス製造をしており、今回の受賞企業の一つだ。
TAITRA本部 戦略マーケティング所 所長の陳英顯(チンエイケン)氏は、TAIWAN EXCELLENCについて、「どういう賞なのかよく聞かれる。台湾の経済部が主催し、政府が予算を使って企業の海外進出を支援する国家プロジェクト。選抜会を行い、合格したものにはロゴを与える。この賞をとるためには、研究開発、安定した品質、デザイン、マーケティングの4つをクリアする必要があり、海外でも売れる商品開発が必要になる」と説明。
また、「日本も台湾も製造立国としてやってきたが、30数年たってノウハウを重ね、いまの台湾の製造業の力はより高度な製造技術を持っている。モノ作りだけでなく、高付加価値の商品開発をハードウェア、ソフトウェアあわせて消費者目線で開発したものができている。高付加価値を収益率の高い企業がたくさんでてきているのが大きな変化」と台湾の現状をアピールした。
会場では、台湾製サックスの演奏や台湾式獅子舞によるパフォーマンス、台湾旅行や受賞製品が当たるクイズなどのイベントも行われている。
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