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ゲームは遊ぶよりも“作る”方がカッコいい--中高生向けプログラミング教育「Life is Tech!」 - (page 3)

藤井涼 (編集部)2017年06月09日 17時00分
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オンライン学習の「継続率が低い」問題を解決へ

 対面でのプログラミング教育事業が軌道に乗ったいま、同社が次に力を入れているのが、オンラインでのプログラミング教育だ。2016年6月にプログラミングやITをゲームのように楽しみながら学べるSNS「MOZER(マザー)」を公開した。地域や経済的な理由によるプログラミング教育の格差をなくすために開発されたオンライン学習サービスで、日英の2言語に対応している。

プログラミング学習SNS「MOZER(マザー)」
プログラミング学習SNS「MOZER(マザー)」

 第1弾として無料提供しているのがウェブデザインを学べる「デイジーと秘密のメッセージ」。主人公のデイジーと一緒に物語を進めながら、HTMLやCSSを使ってウェブサイトを作れるサービスだ。6月14日に体験版の提供を終え、2017年冬~2018年春ごろにMOZERの正式版を公開する予定だという。

 同社のプログラミング教育のノウハウを注ぎ込んだデイジーと秘密のメッセージは、英国ロンドンで開催されたテクノロジの祭典「EdTechEurope2016」のグローバル・オールスターズ・アワードのグロース部門で、日本企業として初優勝を達成。また、米テキサス州の中学校で試験導入されるなど、高い評価を得ているとのこと。実際にPDFや紙の教材と比べて、5倍ほど集中力が高まるという結果が得られたことから、継続率が低いというオンライン学習の課題を解決していきたいとしている。


 このほか、同社では人気コンテンツとのコラボも進めており、第1弾として「進撃の巨人」を通じてフォトショップを学べるイベントを5月28日に開催。34名の中学生や高校生が、作中に登場するエレン、ミカサ、アルミンたちから指導を受けながら、「街に巨人を出現させよ」「戦闘シーンの加工」など数々の作戦に挑戦したほか、オリジナルストーリーの作品づくりを楽しんだ。今後もさまざまな作品とのコラボを予定しているという。

自分たちが理想とする「学校」を作りたい

 2011年に初めてプログラミングキャンプを開催してから6年が経ったが、当時と比べて同社をとりまく環境は大きく変わったと水野氏は話す。「これまで『プログラミングなんて必要なの?』と言われてきたが、いまでは普通の子が音楽バンドに憧れるように、自分で動画サイトを作りたいと思うようになっている。自治体や外部の企業とも連携しやすくなっており、プログラミング必修化の追い風を感じる」(水野氏)。

 また、子どものうちからプログラミングを学ぶことについては、「プログラミングやデザインを通じて、誰のために何を作るのかを考えるし、プロダクトを世に出すことで社会とつながりを作れる。アプリのダウンロード数やレビューなどのフィードバックを受けて、『次はこう改善しよう』という“成長のスパイラル”に入る。スマホゲームは遊ぶよりも、自分で作る方がカッコいいと思うようになる」と話す。中高生という多感な時期に、ものづくりの楽しさや社会とつながる喜びを知ることで、より子どもの成長を加速させられるとした。

 将来的には学校を作りたいと水野氏は話す。「自分たちが理想とする学校を作って、そのノウハウをマニュアル化して星野リゾート方式で運営と経営を分けて広めていきたい。教育予算がどんどん減っていく中で、いい教育を提供するには学校の民営化が重要。47都道府県にいろいろな学校を作り、さらにグロバールにも広げていきたい」(水野氏)。

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