UQコミュニケーションズは6月1日、「2017夏UQ発表会」を開催し、同社が展開する「UQ WiMAX」や、MVNOとして展開する「UQ mobile」に関する、新たなサービスや端末などを発表した。
同社代表取締役社長である野坂章雄氏はまず、これまでの取り組みを改めて振り返り、現在の動向について改めて説明した。UQコミュニケーションズは8月で10周年を迎える。最近注目されているUQ mobileに関しては、特にここ半年で大きく動向が変わったという。その要因として、「イチキュッパ割」など料金プランの拡充や、「iPhone SE」の販売など端末ラインアップの充実に加え、全国でテレビCMを実施して好評を得たことを挙げた。
野坂氏は、テレビCMによって「1年前の知名度は24%だったが、半年で89%と、9割近くまで持ってこれた。半年でここまで認知度が上がった例はあまりないのではないか」と、その効果を高く評価している。そうした成果は実績にも影響を与えており、3月の新規契約数は当初設定した目標を超え、その後4月、5月も順調に契約数を伸ばしているという。
UQ mobileのさらなる利用拡大に向け、野坂氏が新たな取り組みとして打ち出したのが「UQ家族割」だ。これは「ぴったりプランS/M/L」「おしゃべりプランS/M/L」に加入することで、契約2回線目以降の月額料金を500円割り引くというもの。野坂氏はNTTドコモが最近発表した「シンプルプラン」を利用した場合との比較例を出し、あくまで契約1年目の場合ではあるものの、4人家族による契約で最大で年間10万円近く安くなることをアピール。また指定の端末を購入することで、毎月1500円の値引きがなされる「docomo with」を適用した場合でも、UQ mobileの料金の方が安いと、野坂氏は話している。
もう1つの取り組みが新端末の投入で、UQ mobileでは新たに、シャープ製の「AQUOS L2」と、京セラ製の「DIGNO V」を発売することを発表している。野坂氏は「1年前は2機種だったが、ここまでラインアップを増やすことができた。今後も新機種を追加していきたい」と話し、今回の2機種に限らず、さらなる新機種投入にも意欲を見せている。
サービス面に関しては、新たに「UQあんしんパック」と「家族安心パック」の提供を発表。いずれもセキュリティや子供の見守りなど、安心・安全に関する複数のサービスを組み合わせてお得に提供するものになるという。またUQ mobileのポータルアプリに関しても、ユーザーの要望に応える形で、データチャージの履歴表示機能や、一定時間後に高速通信の「ターボモード」が自動的に終了する「タイマーターボ機能」などが新たに追加されるとのことだ。
さらに顧客とのタッチポイントに関しても、実店舗の「UQスポット」を、現時点での67店舗から、今年度中には120店舗に拡大すると野坂氏は説明。先に実店舗を全国に構えているワイモバイルに対抗する上でも、野坂氏は「全都道府県に1店舗は展開したい」と話し、店舗網拡大を積極的に進める意向を示している。
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