Amazon.comは米国時間3月28日、アラブ諸国で最大規模のEコマース企業、Souq.comの買収で合意した。
アラビア語で「市場」を意味し、2005年に創業したSouqは現在、電子機器、衣料品、日用品など40万点を超える商品を販売している。Souqによると、1日あたりの数百万人の顧客が訪問しているという。Crunchbaseによると、今回の買収額は6億5000万ドルとされており、これが事実ならAmazonにとって2014年以降最大の買収となる。Amazonは買収額を公表しなかった。
この買収の可能性は、2016年11月から報じられてきたが、買収額をめぐる食い違いにより、これまで最終合意に至っていないと伝えられてきた。
買収は2017年中に完了する予定で、急成長を維持するというより大きな目標に沿って、新興市場への進出を強化するAmazonの姿勢を裏付けている。Amazonは、米国と欧州で事業が成熟し、本国でライバル企業がEコマースを強化するなか、メキシコ、中国、インドでも事業を拡大している。
中東および北アフリカ(MENA)地域におけるEコマースは、依然として比較的小さな市場にとどまっている。調査会社のEuromonitorによると、2016年の同市場の年間売上は82億ドルだが、2021年には230%以上増加して270億ドルに達する見込みだという。Souq.comは2016年に売上高10億ドルを達成し、MENA地域最大の販売業者になったと、Euromonitorは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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