楽天、3社タッグで挑む英語事業--“公用化”の経験を生かせるか - (page 2)

藤井涼 (編集部)2017年06月06日 07時00分
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ゲーム感覚で学べるアプリ「まなみ〜」

 もう1つの英語学習サービスである「まなみ~」は、小学生から高校生までの授業で学ぶ英単語を学習できるアプリ。英訳、和訳、アクセント、スペル入力など多彩な問題形式を揃えており、ゲーム感覚で楽しく学び続けられるように設計されている。料金は30日間で980円から。同サービスは、楽天とドリコムの合弁会社であるReDucateが開発・運営している。

 まなみ〜で学習を進めるとゲーム内の生徒が成長し、卒業した生徒やアイテムで自分だけのオリジナルの部屋を作れる。また、復習キャラが出してくる過去問題をクリアすることで、新たなアイテムを入手可能。日々の学習量や自分の英語ランクの推移は、グラフによって確認できる。

「まなみ~」
「まなみ~」

 ReDucateでは、4年前から英単語学習アプリの「えいぽんたん!」を提供しており、累計230万ダウンロードを超える。そのうち現在も毎日利用しているユーザー数は3万人で、この中の約7割が半年以上継続して、毎日30~40分ほど利用するヘビーユーザーだという。えいぽんたん!の継続して学習できる仕組みを子ども向けに特化して提供するのがまなみ~だと、ReDucate代表取締役社長の田中耕平氏は話す。

 「オンライン学習は続かないことが課題。学習はいい点数を取ることを目標にするが、それだけだと成長を感じにくい。ゲームとして達成した分だけアイテムがもらえるなどの要素を加えることで、目標が分かりやすくなり道筋も見える」(田中氏)。

後発だからこそ「覚えやすいネーミングに」

 Rakuten Super Englishは、3社の強みを補完し合えるサービスだと葛城氏は話す。「Lingvistは高い技術とグローバル展開力がある。ReDucateは、ゲーミフィケーションによってユーザーのモチベーションを上げ続けるノウハウがある。そして、楽天は英語公用化の仕組みを持っている。この3社はものすごく相性がいい」(同氏)。

 また、ReDucateの田中氏は、「日本の小中高校での学習目的は大学に入るという画一化された1本の道になってしまっている」と指摘。Rakuten Super Englishというテクノロジによって選択肢を増やすことで、「いままでの1本道だと挫折してしまっていた人がテクノロジによって、違う学びの形で成長していける。また、今の道の中でうまくやれている人でも、よりよい道を見つけてあげられるかもしれない」と語った。

「Rakuten Super English」という印象的なサービス名
「Rakuten Super English」という印象的なサービス名

 ところで気になるのは、Rakuten Super Englishというサービス名だ。どこかで聞き覚えのあるこのネーミングについて葛城氏は、「楽天として英語教育に参入するのは後発組。そうするとある程度、皆さまに覚えてもらわないといけないため、楽天がよく使っている“楽天スーパー○○”という形式で名前をつけた。もちろん、スーパーとつけるからには、いいプロダクトを届けるんだという思いも込めている」と説明。まずは、インパクトのある名前によって認知度を高め、サービスに触れてもらう機会を増やしたいと考えているようだ。

 サービスを開始したばかりということもありユーザー数は非公開だが、今後は利用状況を分析しながら、テクノロジを活用した新たな学習スタイルを提案する。さらに、教育機関や企業・団体向けに、英語活用方法や英語力向上に関するコンサルティングなども展開する予定だという。

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