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マイクロソフトは新「Surface Pro」を発表するも、価格競争力の弱さは未解決

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2017年05月31日 07時30分
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 Microsoftが新しい「Surface Pro」を発表した。プロセッサがアップグレードされ、より薄く、軽くなり、幾つかの改善も施されたが、価格設定が売り上げ増や人気の足を引っ張りそうだ。

 Surface Proのアップデートについて知るには、まずこのデバイスが「何でないか」を確認するのがベストだ。

  • Surface Proは「Surface Pro 5」ではない。Microsoftはナンバリングをアップデートしなかった。「Surface Pro 4」が登場したのは2015年10月だったのだから、これは理にかなっている。米CNETのDan Ackerman記者は新しいSurface Proは事実上「Surface Pro 4.5」に近いとしている。
  • 新モデルは前モデルとあまり代わり映えがしない。Ackermanのレビュー記事に記されているのは、「Intel Core」の第7世代プロセッサへのアップグレード、以前より低い角度に傾けられるようになったキックスタンド、筆圧検知を強化した新しいスタイラスだ。
  • そして、Surface Proのアップデートは売り上げアップに十分とはいえない。Microsoftは最近の第3四半期の業績発表で、Surfaceシリーズの売上高が前年同期から26%減少した理由を「高価格なハイブリッドノート分野での価格競争の激化と製品ライフサイクル」だと説明したことに留意すべきだ。

  •  キックスタンドの改善くらいでは、Surface Proの販売の流れが大きく変わるとは期待できない。この程度のアップデートでは製品ライフサイクルの状況は大して変わらないし、Surface Proの特徴であるキーボード(タイプカバー)が別売である限り、価格競争で弱い立場だ。

     さらに衝撃的なのは、Microsoftがテクノロジ製品市場の要求に応じきれていないことだ。Surfaceシリーズは数年前は先端的で、デザインも斬新だったが、今では先端性は消えてしまい、もっと良い製品も出ている。

     MicrosoftはSurface Proの価格面で他社に対抗できていない。スタイラスは99.99ドルで、ディスプレイに載せて使う別売の「Surface Dial」も99.99ドルだ。そしてさらに、キーボードもある。キーボードと(ほとんどの場合は必携の)スタイラスを新しいSurface Proと一緒に購入すると、総額は1000ドルを超える。


    提供:CNET, Sarah Tew

     言い換えれば、Dell、HP、LenovoなどのPCメーカーはSurfaceに似たデバイスをより手ごろな価格で提供している。筆者は以前、Surfaceの競合製品がオリジナルよりも好調で、企業購入につながる企業との関係性を既に確立していると指摘した。Microsoftの今回のSurface Proのアップデートには、現在の状況を変えそうなものは見いだせない。

    この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

     

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