中国の浙江省で行われている囲碁の3番勝負のうち1局目が現地時間5月23日に行われ、Googleの人工知能(AI)囲碁プログラムの「AlphaGo」が現世界王者の柯潔棋士に僅差で勝利した。そして25日に2局目が行われ、再びAlphagoが王者を退けた。
王者は全力を尽くしていた。対局中、AlphaGoを開発したDeepMindの創設者で最高経営責任者(CEO)のDemis Hassabis氏はTwitterに「素晴らしい」というメッセージを投稿していた。「#AlphaGoの評価によると、柯潔氏は現時点で完璧な試合運びをしているようだ」。
今回の対局に先駆け、2016年3月には、ソウルでトップ棋士の1人に数えられるイ・セドル棋士との対局が行われていた。この対局ではAlphagoが5局のうち4局で勝利を収めた。また、2015年10月には、欧州王者の樊麾棋士との5局勝負で全勝していた。
Hassabis氏はTwitterでAlphaGoが柯潔棋士との対局に勝利したことを発表している。「AlphaGoが2局目を取った。見ごたえのある、複雑な戦いだった!柯潔棋士はAlphaGoをぎりぎりまで追いつめていた」。
23日の対局後、柯潔棋士は、AIは明らかに改善されており、もはや「囲碁の神様」の域に達していると述べていた。
AlphaGoが同種のAIプログラムと対決すべき時が来ているのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」