Googleの人工知能(AI)プログラム「AlphaGo」が、囲碁の現世界王者Ke Jie氏に3番勝負の初戦で勝利した。
Google傘下のAI企業DeepMindを統括するDemis Hassabis氏は現地時間5月23日、AlphaGoは「わずか半目差で勝利した。これ以上ないほどの僅差だった」とツイートした。
古代から親しまれてきた囲碁でトップ棋士に勝利したAlphaGoの素晴らしい能力は、人間のように思考するように構築されたコンピュータプログラムが、一部のアプリケーションで生身の人間の英知を上回ることを示している。
DeepMindが開発したAlphaGoは2016年、トップ棋士の1人であるLee Se-dol氏に勝利したことで紙面をにぎわせた。2017年に入ってからも、正体を隠してこっそりオンライン対局に参加し、世界トップレベルの棋士数人に勝利している。正体を隠しての対局ではあったものの、AlphaGoは19才の中国最強棋士であるKe氏に2度勝利していると報じられている。
23日の敗北を受けてKe氏は、AlphaGoの囲碁の手を称賛した。
「2016年には、まだ人間のような手を打っていた」とKe氏はNew York Timesの記事で述べている。「しかし今年は、まるで囲碁の神のようになっている」(Ke氏は)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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