VRとAR:Appleは次期iPhoneのカメラに拡張現実(AR)機能を搭載するとのうわさだが、Googleは専用のVRヘッドセット、VR対応スマートフォン、2種類のARスマートフォンを既に提供している。
「Google Chrome」:このブラウザはモバイルと同期し、より多くの端末で利用できる(Appleの「Safari」ブラウザはAndroidで利用できない)。GoogleはChromeブラウザをVRに対応させることも発表済みだ。
自動車:Androidは、自動車のインフォテインメントシステム(ダッシュボードのスクリーンにさまざまな情報を表示するシステム)を最初からAndroid上で動かす方法の開発に取り組んでいる。これは「Apple CarPlay」や「Android Auto」とは異なる。これら2つのテクノロジは、ユーザーがスマートフォンを車内に持ち込んだときに、ダッシュボードのスクリーン上のコンテンツを変化させる。Googleはもっと深い部分まで入り込もうとしている。
検索とデータベース:Googleの最大の武器は検索ツールと、場所や事実に関する巨大なデータベースである。Google I/Oで、同社は求人情報を簡略化して、検索結果風に表示されるようにすると発表した。
Googleはいくつかの分野で優位に立っているかもしれないが、Appleにも挽回する余地はある。例えば、「iMessage」から「FaceTime」まで、同社のメッセージングアプリ群はGoogleのものより強力だ。Googleのメッセージングアプリ群は依然として、重複する部分の多い冗長なプラットフォームの寄せ集めである。厳格に管理された端末間でソフトウェアエコシステムを統合することについても、AppleはGoogleより優れている。
さらに、それらのAppleの端末群は、遅れることなく最新のソフトウェアバージョンにアップデートされる。これは、大抵複数のパートナーに端末を作らせるGoogleにはできないことだ(新たに発表された「Project Treble」でこの問題はある程度軽減されるが、独自のソフトウェアレイヤを使用するスマートフォンメーカーはProject Trebleのリリース後も完全に歩調を合わせることはできないだろう)。
念のため言っておくと、Appleには、(有益な進化であるとはいえ)Googleの新しい「Android O」ができなかった方法で、次期OS(おそらく「iOS 11」という名称になるはずだ)への期待をかき立てるチャンスがある。
Appleが検索でGoogleに追いつくことはおそらくないだろうが、Appleには、VRやAR、スマートホームなど、検索とは違う重要な分野で後れを取り戻すためのリソースが確かにある。
カウントダウンはもう始まっている。
米CNETはAppleにコメントを要請したが、回答はまだ得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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