そしてもう1つ実施されたのは、東武鉄道の新型特急車両「リバティ」内で、5Gの多端末接続を体感するデモ。こちらはあらかじめ用意された4Kの映像を、28GHz帯の電波を用い、5Gにて基地局から移動局へ伝送。それをさらに5GHz帯のWi-Fiを通じて8台のタブレット端末に同時配信するというもので、8人の乗客が4Kの映像を途切れなく再生できる様子を確認できた。
デモではWi-Fiの仕組みを用いていたが、商用サービス展開の際にはWi-Fiを用いた仕組みだけでなく、直接5Gの電波を受信して利用する仕組みも考えられているとのこと。スカイツリー上からの配信や、リバティが移動した状態での配信に関しては、やはり試験用の電波を用いていることもあって、現状はまだできていないとのことだ。
なお、両社は5Gに関する取り組みだけでなく、リバティ内で提供される無料Wi-Fiサービス「TOBU FREE Wi-Fi」の利用者に対し、700冊の雑誌が読み放題になる「dマガジン for Biz」と、観光パンフレットなどを配信する「ささっとパンフ」を提供する実証実験を、7月1日から8月31まで実施するとしている。これらの実証実験で得られた利用動向なども、5Gのサービス開発に生かされるとのことだ。
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