ミッドレンジのスマートフォンは、ハイエンドスマートフォンに比べて、サイズが小さい傾向がある。
そうしたミッドレンジスマートフォン向けに、Qualcomm Technologiesは2つの新チップ「Snapdragon 630」および「Snapdragon 660」を発表した。
Qualcommがシンガポールのイベントで現地時間5月9日に発表した新しいシステムオンチップ(SoC)製品は、「Moto G Plus」などに採用されている「Snapdragon 625」と「Snapdragon 652」の後継モデルだ。
これらの新しいチップは、前モデルと比べてLTEとWi-Fiの速度が向上する。また、画像処理機能が強化され、最大24メガピクセルのカメラをサポートする。さらに、CPUとGPUのパフォーマンスが向上するほか、超高速充電技術「Quick Charge 4」にも対応する。
Snapdragon 630と660は、最新世代の「Snapdragon 820」や「Snapdragon 821」と同じく、14ナノメートルプロセス技術を利用して製造されており、4K動画の再生と撮影に対応する。Snapdragon 660を搭載したスマートフォンは、QHD(2560x1440ピクセル)解像度に対応できるようになるという。
この新しいチップを搭載したスマートフォンは、中国のXiaomi、OPPO、Vivo Communication Technologyを中心に、メーカー各社からまもなく発売される見込みだ。
Qualcommは現在、ライセンス料をめぐってAppleと法廷闘争を繰り広げている。「iPhone」を手がけるAppleは1月、Qualcommが自社のチップ技術に関して公正なライセンスモデルを提供していないとしてQualcommを提訴した。それ以来、AppleはQualcommへの特許使用料の支払いを停止してきた。これを受けてQualcommは、米国へのiPhoneの輸入を禁止するよう米国国際貿易委員会(ITC)に提訴する可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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