ネットギアジャパンは5月9日、バッテリを搭載したネットワークカメラ「Arlo Pro」、802.11ad対応のWi-Fiルータ「Nighthawk X10 R9000」、802.11ac wave2対応のWi-Fi中継器「Nighthawk X4 EX7300」と3つの家庭向けモデルを発表した。発売は6月9日から順次。
ネットギアは、米国シリコンバレーに拠点を置くネットワーク機器メーカー。中小企業向けのスイッチングハブなどで知られるが、ここ数年は、家庭用モデルの開発、販売にも注力している。ネットワークカメラは約2年前に市場に投入。北米ではマーケットシェア1位になる人気モデルで、現在162カ国で300万台を出荷しているという。
Arlo Proは、従来機「Arlo」をベースに、ユーザーからの声を受け改良したモデル。バッテリを内蔵した2台のカメラとベースステーションから成る「VMS4230-100JPS」(想定税込価格:4万9980円)として発売する。
従来、乾電池駆動だったカメラは「ランニングコストがかかる」というユーザーの声を受け、電源を充電式リチウムイオンバッテリに変更。Wi-Fiを搭載し、カメラの映像は専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットから見られる。
録画した映像データはクラウド(7日間、最大1Gバイトまで無料)に保存ができ、ネットワークが切れた場合に備え、SDカードスロットも設ける。ベースステーションに接続したUSBドライブに録画を保存することも可能だ。
カメラにはマイク、スピーカを内蔵し、カメラとスマートフォン間での通話にも対応。家族の見守り用途等に使用する場合は、カメラを通じて話しかけることもできる。動体検知のみだったArloに比べ、音声検知を加えることで、より精度の高い録画を実現する。
記録は最大1280×720ピクセルのハイビジョン画質。130度の広角レンズを採用し、ナイトビジョンによる夜間撮影にも対応する。カメラ本体はIP65の防水、防塵設計で屋外にも設置できる。
増設カメラ「VMC4030-100JPS」(想定税込価格:2万1800円)、2ベイ・チャージングステーション「VMA4400C-100JPS」(同:6980円)、予備電源「VMA4400-100JPS」(同:5980円)などの周辺機器も用意する。
ネットギアでは今後の発売予定として、充電池駆動で、温度や湿度などがわかる環境センサを備えた見守りカメラ「Arlo Baby」と、SIMスロットを持ち、LTE 4G/3Gネットワークで動作するカメラ「Arlo Go」も披露。Arlo Goは2カ月以上の電池寿命を持ち、Wi-Fiが整備されていないアウトドアや工事現場などでも利用できるとしている。
Wi-FiルータのNighthawk X10 R9000(同:5万7800円)は、60GHz帯を使用する高速無線LAN規格802.11abと802.11ac wave2に対応。オンラインゲームや4Kビデオストリーミングなどの用途に最適としている。60GHz帯と5GHz帯、2.4GHz帯を同時に使用できるトライバンド対応で、合計で7.2Gbpsの高速通信を実現する。2017年から日本国内でも発売される見込みの802.11ab機器に対応する。
Wi-Fi中継器のNighthawk X4 EX7300(同:1万4980円)は、802.11ac wave2対応のコンセント直挿し型モデル。5GHz帯と2.4GHz帯両方の周波数帯を同時に使用できるデュアルバンド対応で、合計2200Mbpsの高速通信が可能だ。
ネットギアの会長 CEOであるPatrick Lo(パトリック・ロー)氏は「ネットギアの製品は、それぞれがユニークな内容を持ち、他社製品とは差別化できる。北米でのブランド認知度の高さをいかして、今後は世界市場を拡大していきたい」とコメントした。
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