キヤノンは3月7日、夜間でもカラーで鮮明に被写体を捉える「VB-M50」を含む、ネットワークカメラ6機種を発表した。旋回、ドームモデルなどをそろえる。発表されたのは以下の6機種。3月下旬から順次発売する。
ネットワークカメラは、アナログCCTVカメラからの買い替えや防犯意識の高まりにより、市場規模を拡大。2016年は世界市場で対前年比31%増の約7664億円、国内市場で同14%増の318億円に達する見込みだ。キヤノンでは、今後、会社を牽引していく事業として監視カメラを位置づけ、資本と技術を投入していく方針だ。
新モデルVB-M50は、夜間でも100m先の人物を撮影できる大口径5倍ズームレンズと最低被写体照度0.07ルクスの低照度性能を備えた新コンセプトモデルだ。離れた場所にある車のナンバーや、駐車場内での撮影に優れ、新たな市場創造モデルに位置づける。PCやスマートフォン、タブレットからのモニタリングやパン、チルト、ズームなどの操作もでき、撮影シーンにあわせ、推奨設定が切り替わる「簡単カメラ設定」機能も搭載。監視中に異常事態が発生すると、メールでの通報やメモリーカードへの記録ができる「インテリジェント機能」も標準装備している。
VB-R13VE/R12VE/R13は、360度の撮影ができる旋回モデル。いずれも200万画素の高解像度モデルだ。光学30倍ズ―ムレンズを備え、遠方での被写体も鮮明な撮影が可能。VB-R13VE/R12VEは、マイナス50度から55度までの低温、高温の環境下でも撮影ができるほか、耐衝撃性能も備える。
VB-H651V/H652LVEは、セキュリティカメラのボリュームゾーンとなるドームモデル。VB-H651Vは屋内用、VB-H652LVEは屋外用で、いずれも200万画素の高解像度撮影が可能だ。屋外用のH652LVEのみ、最長20m先まで到達する赤外照明を搭載し、光源のない暗闇でも撮影が可能。両機種ともに光学2.4倍ズームを備えたほか、最大水平画角は122.1度の超広角設計により、空間全体を俯瞰できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス