楽天と日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は4月26日、楽天の社内向けシステム「楽天AIプラットフォーム」を構築したと発表した。質問応答システム「IBM Watson」が提供する自然言語処理、会話制御などのAPIと、楽天のAI関連技術、カスタマー対応に関するデータベースを活用しているという。
楽天AIプラットフォームを、楽天グループの各サービスが提供するウェブ上の問い合わせチャットやスマートフォンアプリと連携させることで、チャットボットの円滑な導入が可能になるという。楽天では、同プラットフォームを活用することで、各サービスへのチャットボット導入作業期間の短縮、カスタマーサポートの品質や利便性向上を見込んでいる。
また、楽天と日本IBMは、楽天AIプラットフォームの開発にあたり、仮想組織であるセンター・オブ・コンピテンシー(Center of Competency)を2017年より共同で設置している。両社からの専任の担当者が、AIプラットフォームに関わるAI技術の開発・導入を進めており、今後は楽天の社内向け教育やトレーニングも実施する予定。
楽天は、これまでも機械学習やディープラーニング(深層学習)を活用した画像認識技術の向上や、ビッグデータの分析など、AI関連技術の研究・実用化を推進している。今後も、社内外のさまざまなAI関連技術とこれまで培ってきたビジネス上のノウハウを組み合わせることで、AIの導入を促進し、各サービスの品質、利便性の向上に努めるとしている。
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