偽ニュースがインターネット上に蔓延している状況を受けて、Googleは、偽情報の検索や拡散をしにくくしたいと考えている。
Googleは米国時間4月25日、「より品質の高いコンテンツをウェブから拾い上げる」ために同社の検索エンジンの動作方法を変更すると発表した。同社の検索結果の約0.25%が「不快または明らかに誤解を招くコンテンツ」で、この状況を改善するために、検索結果のランク付け方法を変更するとともに、報告ツールをユーザーに提供することに着手するという。
Googleは、検索品質評価ガイドラインを更新してからのこの1カ月間、テスターらの協力を得て、偽ニュース、不快な検索結果、偽の陰謀説といった品質の低いコンテンツを排除した。同社は、評価者からのデータを収集済みで、それをランク付けアルゴリズムに適用することにより、偽ニュースが検索結果の中で下位に表示されるようにする。
Googleによると、改良後のアルゴリズムでは、「ホロコーストは実際に起きたか」と検索した場合に、2016年12月にあったようにホロコースト否認論者の記事が上位に表示されることはないという。
検索エンジンのアルゴリズムはこれまで、自動補完で女性、イスラム教徒、ユダヤ人に不快を与える入力候補が提案されるなど、Googleを大いに悩ませてきた。日本とドイツでは、検索候補をめぐる裁判に敗訴もしている。
「これらの機能で表示されるコンテンツは、アルゴリズムに基づいて生成されており、ユーザーの検索内容やウェブ上のコンテンツを反映している」とGoogle Searchのエンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるBen Gomes氏はブログ記事で述べた。「それがときに、予期せぬ結果、不正確な結果、不快な結果につながる場合がある」(Gomes氏)
同社は、自動補完と強調スニペットの両方で、不快な結果や役に立たない結果をユーザーが報告できるようにしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力