すべての人を満足させることはできない。
Facebookの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は先ごろ、Fast Companyとのインタビューで、そのことを強調した。同氏はインタビューの中で、偽ニュースを取り締まり、Facebookのコミュニティーが求めている基準をクリアする試みについて説明した。
偽ニュースの問題は、かつてクリックベイト記事がFacebookで蔓延した様子に似ているとZuckerberg氏は述べた。同氏のチームは、どれがクリックベイトでどれがクリックベイトでないかを判断する裁定者となるのではなく、コミュニティーから学べるようにコンピュータを訓練した。
Zuckerberg氏は次のように述べている。「誰もクリックベイトなど望まない。しかし、われわれのアルゴリズムはその時点で、何がクリックベイトかを検出できるよう特に訓練されたものではなかった。重要なのは、何がクリックベイトかをコミュニティーがわれわれに伝えられるツールを開発することであり、われわれはそれを製品に組み入れることができた」
Zuckerberg氏は、クリックベイトの問題が完全には解決されていないことを認めており、偽ニュースは一種のクリックベイトとも言える。しかし、同氏が偽ニュースに同様のアプローチを採ろうとしているのは明らかだ。同氏は、他社やユーザーに正しいコンテンツとそうでないコンテンツを判断してもらうことで、Facebookチームがその結果を同社のフィルタに組み込めるようにしたい考えだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス