Facebookが、機械学習技術を活用して、同社のカメラアプリに気の効いた新機能を加えようとしている。
米国時間4月19日、Facebookは年に1度の開発者カンファレンス「F8」で、1つのレンズで3D画像を撮影できる機能や、動画にアーティスティックなスタイルを適用できる機能などを、Instagram、Facebook、Messengerのカメラアプリに取り入れていくことを明らかにした。
こうした機能は、コンピュータによる画像の解析と学習を手助けする、Facebookの「Caffe2」ソフトウェアによって実現される。つまり、Facebookは同社のサーバにユーザーの写真や動画をもとに学習させ、ユーザーのカメラを通じて世界を見せることで、コンピュータを訓練するということだ。
Facebookは、「Camera Effects Platform」をすべての開発者向けに公開しており、今後はこれらの開発者がユーザー向けの新ツールを作っていくことになる。
また同社は18日、Caffe2をオープンソースプロジェクトとすると発表した。また機械学習アルゴリズムを端末で実行できるよう、スマートフォンの能力を高めることを目的として、こうした端末向けのハードウェアを作っているQualcommなどの企業とも提携していくという。
要するに、Facebookのサーバからスマートフォンに搭載されているチップまで、あらゆるものが、ユーザーのカメラを通じて外の世界を観察し、見ているものを理解する能力を飛躍的に高める方向へ向かっているということだ。
「Caffe2を用いて、協力し合いながらこれを進めていく」と、Facebookの応用機械学習担当ディレクター、Joaquin Quinonero Candela氏は、F8の基調プレゼンテーションで述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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