Googleは米国時間4月18日、構想を一新した「Google Earth」を公開した。これによりユーザーは、インタラクティブなストーリー、目的地の発見、3Dナビゲーションなどの新しいツールを使って、地球の衛星画像および写真を探索できる。そして今回初めて、ウェブとモバイルで全機能を利用できるようになった。
Google Earth担当ディレクターのRebecca Moore氏は、同僚から以前こう言われたと明かす。「『Googleマップ』を使うと、目的地への行き方が分かる。Google Earthを使うと、迷子になる」
開発に2年の歳月を費やした新バージョンのGoogle Earthには、多くの新機能が追加されている。
特定の場所に組み込まれた「情報カード」で、ユーザーは表示している場所についてさらに詳しい情報を得られる。「Points of Interest」(興味深い場所)は、Googleがユーザーに対し、特定の場所にいる時にチェックするよう推奨する機能だ。「I'm feeling lucky」は、山形県の大平温泉や東アフリカのスワヒリ海岸沖にあるペンバ島など、あまり知られていない2万カ所から1つをランダムに選んで探索できるようにする。
新しいGoogle Earthの目玉の1つは、「Voyager」と呼ばれる機能だ。ペルーのチチカカ湖に住むウル族の葦(あし)で編んだ浮島住居や、めったに出会うことができないユキヒョウが暮らす険しいヒマラヤ山腹など、世界中のさまざまな「ホーム」から集められたインタラクティブなストーリーが詰まっている。GoogleはVoyagerの制作にあたり、「セサミストリート」などのクリエイターや、米航空宇宙局(NASA)、チンパンジーの専門家Jane Goodall氏の協力を得ている。
Google Earthの製品マネージャーを務めるGopal Shah氏は、次のように述べた。「われわれはVoyagerを、Google Earthのトップページのようなものと考えている。こうした旅なら、迷うのも悪くない」
地球上を旅してさまざまな場所を探索するにあたり、世界を3Dで表示することも可能になった。3Dボタンを使うと、地図を傾けたり回転させたりして、壁を見上げたり、崖を見下ろしたり、ビルの中をのぞき込んだりできる。グランドキャニオンなど一部の場所では、360度の動画を見て、その場にいるような感覚を味わえる。
新しいGoogle Earthは、「Chrome」ブラウザですでに利用でき、「Android」版も今週中にリリースされる。今後数週間のうちにAppleの「iOS」上でも利用可能になる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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